【マギ】白い魔女＜白龍＞

白雄「今の私達があるのは」白蓮「貴女のおかげです」白雄・蓮「「私達はいつまでもAとともに……」」

第１２夜『仕方ないかぁ……

………ユウ、レン、お願いできる？？』

白雄・蓮「「わかった」」


数十人の義賊達を前に、白雄と白蓮は剣を構えた

ユウとレンと言うのは、それぞれ白雄と白蓮の偽名である

アジトへ向かう前にA達は白雄達の名前を明かしてはならないと思い

偽名を考えておいたのだった


「おいおい…二人か？？」

「怪我しちまうぜ……？？」


そう言いながら、義賊達は剣を持って白雄達に近づいていった

しかし白雄達はそれに臆する事なく、むしろ煽るように


白雄・蓮「「いや、私達だけで十分だ」」


そう言った


「「「結構強気なんだな

怪我しても知らねえからな！！！」」」


いきり立った義賊達はこう言って切りかかってきた

だが……


ｼｭｯ…ｷｨﾝｯ

ｷｨﾝｯ……ｷｨｨｨｨﾝｯ


誰も白雄と白蓮に傷一つ付ける事は出来なかった


『さすがだね、ユウ、レン…』

白雄・蓮「「いや、別に大したことはない」」

カ「はっはっはっ！！！

お前達すごいな！！よし、ユウとレンは合格だ！

……お前は、どうする？？」


カシムは、Aを見てそう言った


白雄・蓮「「いや、この方は私達の主だ

そんな事をしなくても……」」


すると、カシムはこう言った


カ「俺達は、力が欲しい

たとえ女だろうと、力がないものはいらない」

白雄「お前……！！」

『いいよ、ユウ』

白蓮「でも……！！」

『私が少し戦えばいい話だよ

久しぶりだから、なまってるかもしれないけど(笑)』

白雄・蓮「「それならいいが／けど……」」

カ「なら、決まりだな

おい！他の奴いるか！！」


カシムがそう呼びかけると、また数十人の義賊達が現れた

それを見たAは、腰に差していた二本の短刀を取りだし、構えた


「「「いくぜ！！」」」


ｼｭｯ…ｼｭｯ…！！


Aは、まるで舞いでも踊っているかのように剣をふるっていた

それは隙がなく、完璧な剣さばきだった

そしてそんなAに誰も叶うはずはなく……


カ「お前……！！すごい奴だな

よし！！お前達、全員合格だ！！

霧の団によく来た！！ これからよろしくな！！！」

『ありがとうございます』

カ「あぁ！……ところでお前の名前は何だ？？」

『そっか、私まだ名乗ってなかったね(笑)

私は……』


そう言うと、Aはおもむろにフードを外して……


『私はA

白い魔女と呼ばれているわ』


カシム達は、驚きを隠せない顔をして、Aを見ていた――――――

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