カノキドティータイム(短編集)

(*^_^*)

ショートケーキ*２*翌日。

キッチンの本棚から、他の料理本に長らく埋もれていたお菓子のレシピ本を引っ張り出す。

そういえば、これを開くのはかなり久しぶりである。

えーと…ケーキケーキ…。

あった。

そのページが開いたままになるように重しを乗せ、メモを探しだして、材料を書き取る。

｢面倒くさい…｣

その場の勢いで作ってやるなんて言ってしまったが、よく考えたら、非常に手間である。

…そんな事を考えているうちに、なんだか眠くなってきてしまった。

｢…ちょっとだけなら、いいか…｣

少しだけ昼寝をするつもりで、座っていたソファにそのまま寝そべった。
｢作らないなんて言ったら、あいつ、泣くかな…?｣
眠りに落ちる直前、俺の頭を過ったのは、そんな言葉だった。









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｢…ん…｣

ふと目が覚めた。

どうやら眠りすぎてしまったらしく、辺りは少し暗くなっていた。

｢夕飯、作らないと…｣

横になっていた姿勢から起き上がると、腹の辺りに違和感を感じた。

見ると、かけた覚えのないタオルケットがかかっている。

｢…?｣

辺りを見回すと、俺に寄り添うようにして眠っているカノの姿が目に入った。

あどけないその寝顔に、思わず微笑んでしまう。
やっぱり可愛い。

｢俺を気遣ってくれるのは嬉しいが…お前が風邪引くぞ？｣

そっと囁いて、タオルケットをかけてやる。

カノを起こさないようにそっと立ち上がった俺は、今日の夕飯を作るべくキッチンに向かった。









修哉の誕生日まで、あと２日。

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