A…もう離さない…
*5*「ちょっ!征くん!!」
「……」
征くんは無言でわたしをひっぱってく。
どんどん人のない場所へ行ってる気がする…
「ねぇ…え??」
ふと顔をあげて、征くんを見ると、そこには初めて見る顔が---
「征くん、泣いてるの?」
「ぐすっ、うるさい…」
何、この征くん!!
可愛い過ぎでしょ!?
「Aのせいだ…大輝とあんな楽しそうに…」
え?
もしかして…
「妬いてるの…?」
「うるさい…妬くに決まってる…」
ちょっ!うるさいって言いながら本音漏らしてるよ、征くん!!
「A…何で?大輝が好きなの??」
「違うよ、わたしは征くんが好きだよ?」
「じゃあ、何であんなに楽しそうに?」
「征くんの話をしてたからだよ」
「え?僕の!?///」
征くんの頬が真っ赤に染まった。
「じゃあ、僕は…」
「そうだね、自分に妬いてたって感じかな〜」
「っ…なんて愚かなんだ、僕は…」
征くんが落胆したような声を漏らす。
何か、今日の征くん面白い。
「ごめん、征くん、面白いわ」
「え?」
「ふふっ…あははっ」
「A?A?」
心配そうにわたしを呼ぶ征くん。
ますます面白い。
こんな征くんは初めて見るし。
「あはは、征くんって可愛くて面白いんだね」
わたしがそう言うと、征くんは拗ねてしまった。
機嫌を直すのに、授業1時間分もかかってしまった。
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作者名:心乃 | 作成日時:2012年12月21日 22時