夢恋反応【ヒプノシス/マイク】

『殺そうとした時の彼ら』【F.P】&【麻天狼】ver ページ39

▼詳細は上に記載。



【F.P】ver




飴村乱数
「大丈夫、大丈夫。怖いものは僕が退治してあげる。…目の前にいるのは俺だから」
凶器を握り締めて震える彼女を、正面から見据えて自分から歩き出す。それに怯んだ彼女の手元が狂い、彼の脇腹を掠めただけに終わる。
元に戻ってから彼の脇腹に残る傷跡を見て、泣きそうな彼女に「傷跡、残っちゃうかも。その時は責任とってよね♡」とおちゃらけた。



夢野幻太郎
「…愛しい人に手を掛けられて命を落とす青年、まるで小説のようですね。まぁ、小生は御免ですが」
ふむと顎に手を当てて微笑む彼だが、その手は微かに震えている。彼の人生においてかけがえのない人に今、故意ではないとはいえ自身の命を狙われているという事実に心が怯えているのだ。
けれど、彼はまたあの自分の話を聞いて笑ってくれる笑顔を見る為にマイクを取り出す。



有栖川帝統
「お前が俺を…。はっ、いいぜ。賭けてやるよ、お前は俺を殺せない」
生きるか死ぬか、その瀬戸際が今まさに行われている。愛しい人の手によって。
しかし彼は不敵に微笑み、鈍色に光る凶器と彼女を真っ直ぐ見据えてその場に立つ。切っ先が彼の衣服を掠めた時彼女の瞳が揺れて、笑みを浮かべた彼は優しく抱き止めた。





【麻天狼】ver



神宮寺寂雷
「君の怖いものなんて、私が全て取り除いてあげよう。だから、戻っておいで」
自身の体格差を活かして彼女を抱き締めると、暴れる手から刃物を取り上げて放り投げる。
酷く怯えて悲鳴を上げる彼女の耳元で、優しく脳裏に響く声で囁き続ける。
道を違えることのないよう、彼女を取り戻す。



伊奘冉一二三
「ねぇ、やめてよ！！俺、俺だよ！！戻ってよ！！」
今にも泣きそうな顔をして泣き喚く彼女に、必死に呼び掛ける彼。
唯一無二の大切な人が、違法マイクのせいとはいえ自分を殺そうとしているということを受け止め切れない。だが、彼女もまた苦しんでいる事を理解出来れば彼はその命掛けても救おうとするだろう。



観音坂独歩
「お前がそうやって俺を殺そうとしてるのも、何もかも全部全部俺のせいだから！！だから…っ生きて償う！！」
刃物を彼に振り上げる彼女を避け、自分の手を切りながらも凶器を取り上げる。
震えが止まらない手で強く握り締め、彼女の瞳を見て強く告げる彼はいつもの彼ではない。
自身の命などと考えていたのに、彼女の為に死ぬ訳にはいかないのだ。




やまなみさん、リクエストありがとうございました！

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