・火曜日 ページ5
「A…？」
これから私、どうなるの…？
そう不安で不安でたまらなかった時、聞き慣れた声が耳に飛び込んできた。
幼馴染のコウ君の優しい声が。
「コウ…君？」
「…何してるの？」
私の腕を掴んでいた人たちにそう言うと、意外とというかかなりあっさりその人達は
私のそばから離れていった。
びっくりしていると、３人組はコウ君に綺麗なくらいのお辞儀と「すいませんでしたァァ！！！」という言葉を残して何処かへ去って行ってしまった。
ぽかーーんとその様子を見ていると、コウ君が私の腕を掴んだ。
「良かった…跡になってなくて。大丈夫？怖かったよね…。」
「う、ううん、大丈夫。でも、コウ君が来てくれて良かった。」
できる限りの笑顔をしてコウ君のことを見ると、コウ君は心配そうな顔をして
私のことを見つめていた。
「そういえば、どうしてコウ君は此処に…？人通りが少なくて、ちょっと治安が悪いって噂だけど…」
「それはこっちの台詞だよ。僕は男だから平気だけど、Aは女の子だよね。」
「あぁ、うん…。それは…」
今の出来事で完全に忘れていたけど、また一気に思い出した。
普段この時間に駅の近くにいるなら、帰ってくるのが夕方というのはきっと
さっきの女の子達と遊んで帰ってくるのだろう。
まだ３時で、いつも承太郎が帰ってくる時間は５時近くなのだから。
「…どうしたの？」
「…ううん。」
「何かあったんだね。おいで、話聞くから。」
コウ君はそう言って私の手を優しく握り、ゆっくり歩き出した。
お互い無言で、足音だけが聞こえる。
いつも私が悩みとか気にしていることがあると、コウ君はそれにすぐ気がついてくれて
コウ君の家で話を聞いてくれる。
一軒家で、1人暮らし。
コウ君は兄と一緒に暮らしていたけど、今は海外で仕事をしている。
だから何かあったら家に泊まりに来ていいし、住んでもいいよって言ってもらってる。
そのコウ君の家に到着した。
「…それで、どうしたの？なんであそこの道通ってたの？」
「……承太郎が、女の子に囲まれて歩いてた。」
「…。」
「生きる世界が違うというか、住む次元が違うというか…。なんか、絶対に今承太郎に会いたくなくて、それであそこの道通ったの。」
私の大好きなミルクティーを温めて持ってきてくれる。
ソファに２人分の重さがかかり、心地いい感じに体がさらに深く沈む。
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めぐる(プロフ) - 推しが尊いさん» すいません、見落としてました、、。ありがとうございます！ (2019年10月20日 15時) (
レス) id: 1269ed32c7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - 蒼音イオ@募集企画予定中さん» ありがとうございます！だいぶ時間かかりそうですがよろしくお願いします、、 (2019年10月20日 15時) (レス) id: 1269ed32c7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼音イオ@募集企画予定中(プロフ) - 本編完結おめでとうございます!!番外編の短編集も楽しみにしております〜!! (2019年10月20日 9時) (レス) id: 0a2747c984 (このIDを非表示/違反報告)
めぐる(プロフ) - 美園さん» ありがとうございます！私はその小説書いてませんよ〜！ (2019年8月18日 19時) (レス) id: 294183b6ad (このIDを非表示/違反報告)
美園 - 双子は知っているもみました！こちらも双子もおもしろいです！二つとも楽しみにしてます！ (2019年8月17日 18時) (レス) id: b24611d9b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐる | 作成日時：2019年4月14日 18時
