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「ごめん、お待たせ！」
「相変わらず遅い」
「奢るから許して〜」
長かった夏休みもいつのまにか終わっていて
あれからまたダラダラと過ごしていたら
季節は10月下旬
「スコーンもプラスでお願いしまーす」
「承知いたしました(笑)」
学校付近のカフェで待ち合わせ
お互い3限で終わりなはずなのに何故か遅い凪
凪「はい、ココアとスコーンお待たせしました〜」
「ん、ありがとう」
秋から冬になると絶対に頼むココア
それを分かりきっているのはこの人だけ
もちろんスコーンも新作が出てもブレずにチョコレート
買って貰ったものを受け取って席に着く
凪「順調？留学の方は」
「ボチボチかな」
凪「31日に行っちゃうんだよね」
「そうだね、あと10日か」
凪「入学前から分かってたことなのに
間近になると実感湧かないな〜私」
「私も」
私の学部は1年の10月末から1年半、留学に
行かなくてはならない決まりがある
場所は自分で希望出来るけど、後は自己管理自己責任
先生も友達も誰も教えてくれない
「そろそろパッキングの準備もしなきゃな〜」
凪「必要なもの忘れないでね(笑)」
「凪じゃないから大丈夫でしょ(笑)」
凪「バカにすんな〜(笑)」
小さい頃に毎年行っていたハワイ
サーファーだったパパの影響でサーフィンを始めて
今も海外に憧れているのはきっとこのことがあったからだ
別にサーファーになるわけじゃないけど
大好きな国で英語を話せるようにしたくて
ここでチャンスを潰してはいけない
「頑張るね、私」
勉強も会話も生活も生き方も
美勇人離れ、出来るように
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作者名：MIZUHO
| 作成日時：2018年1月21日 1時
