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それは、サッと消えた。
私の頭はこんがらがった。その場で、立ち止まる。
絶対、幻じゃない。
けど、他の所から聞こえた、
「A？？大丈夫かい？」
と言う声で、ハッと我に返った。
『！！！ごめんね、終わっちゃうのがやだったから！！』
そう言って、思いっきり視線を外して、ステージへと走る。
汗がじんわり出ているのが分かる。
ハイタッチを求められている手をパンパン、と叩く。
……落ち着いて、私。最後まで、踊るの。
息を吸って、ステージ横の階段に上る。
音楽が、丁度止まる。
すると、私の言葉を待つかの様に会場が静かになった。
3階から、1階まで、ゆっくりと、見る。
今、思った事を、口に出す。
『今日は、いい日だったわね！
私、とっても幸せだった。みんなはどうだった？』
そう聞いてみると、
「幸せだったよ〜！！！」
「終わらないで欲しいくらいなのに……」
「このショーがなきゃやってらんねえよぉ！！！」
大声が耳に届く。
そんな風に、言われて、もっともっと幸せになった。
『Grazie！！Ti amo！！……A presto。』
バイバイ、と手を小さめに降り、裾へ引っ込んだ。
しばらく、歓声が鳴り響いていた。
ふぅ…と息を吸い込み心臓の動機を抑える。
すると、オーナーがひょっこり顔を出した。
「お疲れ様。今日もいい舞台だった！！」
『ありがとう！！』
両手をパッと広げているので、私も両手でハイタッチする。毎回恒例のこのハイタッチをすると、終わったなぁ、としみじみと思った。
すると、オーナーは、何かを思い出したかの様に
私に話しかけて来た。
「あ。そうだった！なんかね、君と話したい人がいるんだって。んーっとね、もう少しでこっちに来てくれるって言ってた気がする…」
その話が終わった数秒後くらいだった。
「あーッ！！！居たよブチャラティ！！！
はやくはやく！！」
「おいナランチャ！！俺より先に行くなって言ったろ！！女神を先に見るのは俺だっての！！」
何かワイワイ聞こえてくる声が、大きくなってくる。たったさっき聞いた声に似ていた。
「…2人とも黙れ。こっち見てるぞ。」
紫色の目立つ髪の毛が見えた。
その後ろから_________
「ああ、この人達だよ、A。
君と喋りたいって言ってた人達は！」
金髪の独特な髪型、綺麗に揃えられたおかっぱ頭。
「……やぁ。さっきぶりだね。Aさん？」
開いた口が、塞がらない。
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寺 - すみねさん» なんっ…だと！？？なんだこの、心温まるコメントはッ！！！クソッ、まさかDIOの刺客かッ…！？ここまで心温まるコメントは読んだことがないッ！涙ッ！流さずにはいられないッ！ありがとうございます、嬉しさのあまりニヤケが…更新クッソノロマだけど頑張ります！ (2019年12月29日 8時) (
レス) id: f9ba4140a1 (このIDを非表示/違反報告)
すみね(プロフ) - めちゃくちゃ文章構成もしっかりしてて読みやすく面白いのにこの作者さんの低姿勢…身勝手ながらそれ相応の歳を想像してたら意外っ！それは歳下っ！なんということだ…これからも更新、作者さんの無理ないペースで楽しみにしてます (2019年12月27日 22時) (レス) id: 4d1151fa55 (このIDを非表示/違反報告)
寺 - ゆめさん» 本当ですか！？ありがとうございます！リクエストなどがありましたら、是非よろしくお願いします！すごく嬉しいです！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: dd1e397db1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - まって、とても面白い！ (2019年11月18日 23時) (レス) id: 8bc30f3fbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寺 | 作成日時：2019年11月17日 18時
