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夜、原宿で悠仁達と店に向かってたら、疲れた顔の彼女が彼氏らしき奴と歩いていた。あれ、やばくね、連れ込まれようとされてね?と焦った内に悪ふざけのように誤魔化して助け舟を出す。
すると、彼女は安心したように彼氏に「
「(あ、この子、気弱なのは半分嘘か)」
その時直感したのはそんな事。確かに人の機嫌を伺っていたけど、それは恐らく癖だ。どんな人生送れば無意識下のうちに畏まってしまうのか。
どちらにせよ、化けの皮を剥がしたい。
裏の顔は大層見ものだろう。きっと醜く汚い人間。彼女の本当の人間性はなんだ?
いつかそれを見て、僕は後悔するのだろうか。
しかし残念な事に、それはまだ見つかっていない。
ガッカリするようなことがまだ起きない。
この魔性の女め。
すっかり誑かしやがって。
好きだよ死ぬほど。死なないけど。
死ぬほどなんて嘘かもね、この恋は本物か?
どうでもいいんだそんな事は。今、心地よいだけで、それだけでいいんだ。
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「…おはよう、風邪はどう?」
「あ、おはようございます。かなり良くなりました」
今日も紳士的に演じる。優しく穏やかな、彼女の知る“五条さん”。
「昨日言ってたスープ、作っといたよ。んじゃ僕は任務行ってくるから」
「ありがとうございます!お気をつけて!」
ベッドで上半身を上げて、頭を下げる彼女の頭を撫でた。
指輪の次は結婚式かな、新婚旅行もしたいし。ホント、呪術師じゃなきゃしてるはずなんだけど。
もう少し待ってね。
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作者 - 緑の白猫さん» ありがとうございます!少しおかしい幸せな恋愛を目指しているので、そう言って下さり嬉しいです! (2021年3月3日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 唯でさえ五条さんがヤンデレ気味なのに、夢主ちゃんもちょっと変な娘で、其れなのに純愛っぽく成立している所が、読んでいて堪らなく好きです。更新は無理せず頑張って下さい! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年3月3日 0時