1 ページ1
・
それは、五条さんのとある台詞から始まった。
「明日の冥さんとの任務、翠と君のインポケットしてる呪霊だけご指名だって」
「え?」と重なる私と翠の声。1週間に1度程の冥さんとの任務は、段々と習慣になりかけていた為、少し驚く。
「あ、了解です」
『ちょっと、本当に無理です。鬼ですか、主は鬼ですか』
「そんな事ないでしょう。仕方がない事だから、頑張ってきてね」
珍しく翠が動揺した。と言うのも、ココ最近、翠は徹底的に冥さんにしごかれている。勿論私も術式連続発動の練習を命じられたりはしたのだが、翠はそんなものじゃない。
戦闘するタイプの呪術師の知識が私程度にしかない為、まずは知識を入れ込む。入れ込みながら戦わされる。
冥さんは楽しそうだった。お金の音がする感覚らしい。
「ちなみに、二日間の合宿だから」
『……』
「ざまぁ」
五条さんに煽られている翠。言い返す気力もないらしく、大人しくエメラルドに帰って行った。
カラン、とイヤリングが揺れて、思わず宝石を撫でるも、反応は無い。
と言う事で、次の日には翠に冥さんの迎えが来て、翠とポケットの呪霊は行ってしまったわけだ。
「(…暇になっちゃった。何か任務無いかな)」
伊地知さんにはとうに電話して、任務は結局貰えなかった。本当にオフの日。休みが少なかった訳ではなかったが、呪霊がいないと私は半人前にも満たない術師だ。
ふと、ピンポーンと、無機質なインターホンの音が響いた。誰だろうと見てみれば、知っている3人組。
「悠仁君に伏黒君に野薔薇ちゃん!」
272人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
作者 - 緑の白猫さん» ありがとうございます!少しおかしい幸せな恋愛を目指しているので、そう言って下さり嬉しいです! (2021年3月3日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 唯でさえ五条さんがヤンデレ気味なのに、夢主ちゃんもちょっと変な娘で、其れなのに純愛っぽく成立している所が、読んでいて堪らなく好きです。更新は無理せず頑張って下さい! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2021年3月3日 0時