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それは、五条さんのとある台詞から始まった。


「明日の冥さんとの任務、翠と君のインポケットしてる呪霊だけご指名だって」


「え?」と重なる私と翠の声。1週間に1度程の冥さんとの任務は、段々と習慣になりかけていた為、少し驚く。


「あ、了解です」


『ちょっと、本当に無理です。鬼ですか、主は鬼ですか』


「そんな事ないでしょう。仕方がない事だから、頑張ってきてね」


珍しく翠が動揺した。と言うのも、ココ最近、翠は徹底的に冥さんにしごかれている。勿論私も術式連続発動の練習を命じられたりはしたのだが、翠はそんなものじゃない。

戦闘するタイプの呪術師の知識が私程度にしかない為、まずは知識を入れ込む。入れ込みながら戦わされる。

冥さんは楽しそうだった。お金の音がする感覚らしい。


「ちなみに、二日間の合宿だから」


『……』


「ざまぁ」


五条さんに煽られている翠。言い返す気力もないらしく、大人しくエメラルドに帰って行った。

カラン、とイヤリングが揺れて、思わず宝石を撫でるも、反応は無い。

と言う事で、次の日には翠に冥さんの迎えが来て、翠とポケットの呪霊は行ってしまったわけだ。


「(…暇になっちゃった。何か任務無いかな)」


伊地知さんにはとうに電話して、任務は結局貰えなかった。本当にオフの日。休みが少なかった訳ではなかったが、呪霊がいないと私は半人前にも満たない術師だ。

ふと、ピンポーンと、無機質なインターホンの音が響いた。誰だろうと見てみれば、知っている3人組。


「悠仁君に伏黒君に野薔薇ちゃん!」

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作者 - 緑の白猫さん» ありがとうございます!少しおかしい幸せな恋愛を目指しているので、そう言って下さり嬉しいです! (2021年3月3日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - 唯でさえ五条さんがヤンデレ気味なのに、夢主ちゃんもちょっと変な娘で、其れなのに純愛っぽく成立している所が、読んでいて堪らなく好きです。更新は無理せず頑張って下さい! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2021年3月3日 0時

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