黒バス 短編集 【オレンジ】

【それが君の】　赤司征十郎　しっくsリク ページ41

今日、嫌なことがあった。
　
有り得ないくらい、嫌なことだった。
　
さすがのうちも、気が滅入って、涙が溢れて止まらん…。
　
　
「…。」
　
赤司のいる部屋に入ると、普段通り静かで赤司は読書中だということを決定づけていた。
　
うちは、読書中の赤司の背にもたれた。
　
「…何だ、A。」
　
読書を中断することなく、赤司は冷静にそう質問するがうちは答える気はない。
　
「割と重いんだな、A。」
　
「うっさいわよ…。」
　
ぐすっ、と鼻を啜る小さな音が聞こえてしまったのだろう。
　
赤司は、うちが泣いていることに気がついたみたいやった。
　
「A、泣かない方がお前の為だぞ。」
　
「どういう…意味よ…。」
　
うちは元気のない返事を小さい声で返す。
　
「お前を思って言ってやっているんだ。」
　
「だから、どういう…」
　
あぁ、少しイライラしてきた‥。
　
「Aの泣き顔は、不細工だからだ。」
　
その赤司の１言に、うちの脳内の糸がぷちんと切れた。
　
「はぁ！？ふざけんなや、赤司ぃぃぃ！！」
　
「ふざけてない。Aは泣いている顔より」
　
「‥何よ。」
　
赤司はにやっ、と笑ってうちの耳に耳打ちした。
　
「怒ったり、笑ったりした方が可愛いと思うが。」
　
　
それが君の
　
本来の姿であり、僕が惚れた君だ。
　
　
(な、何やの…、急に///)
　
(別に、僕の思ったことを率直に述べたまでだ)
　
(いや、率直すぎません？)
　
　
しっくs
　
リク、ありがとうございました。
　
ツンデレになっていましたでしょうか？
　
赤司でツンデレって、中々難しいです…。

　

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