黒バス 短編集 【オレンジ】

【コンプレックス】　火神大我　秧也@五月病末期ｓリク ページ14

「１４５cm」
　
高１とは思えない低身長が私のコンプレックス。
　
小さいから、特に目立ったことはなくてからかわれる方が多かった…。
　
　
「うぅ…、動けない。」
　
中庭は、入部勧誘やらで人が混み合って、全然身動きがとれない。
　
それなりの身長、否、身体があれば無理をしてでも通れるかもしれないけど
　
低身長に加え、体力もない私には到底出来るはずもなく…。
　
「バスケ部に行きたいのに…。」
　
流れは、複雑に行き交うばかり。
　
周りの人は、皆私の遥か頭上に目線があってずるいと思う。
　
私は必死に跳力を生かして飛んでいるのに何も見えない。
　
本当、自分でも分かるくらい残念な身長だ。
　
「バスケ部、何処なのよー！」
　
少しばかり高いソプラノ帯びた声で、そう叫んだ。
　
でも、それ以上に周りはざわついていて意味もない。
　
「お前、バスケ部に行きてぇのか？」
　
突然、声を掛けられて後ろを向くと、
　
赤色の１９０cmはありそうな男の子が私を見下ろしていた。
　
「え…、うん。」
　
どうして、そんなこと聞いたんだろう？と疑問に思いつつも、答えると
　
男の子は、私の身体を持ち上げて肩に荷物を乗せるように私を運ぶ。
　
「ちょっ！////何するの！？//」
　
いきなりのことで、プチパニックを起こす私は男の子の背中を叩く。
　
「痛てっ。何って、俺もバスケ部行くからついでに連れて行くかってな。」
　
「そうじゃなくて！///」
　
連れて行ってくれるのは、確かに有難い。
　
だけど…。
　
「小さいからって、馬鹿にしてるんでしょう！///人をこんな風に運んで！」
　
それでも、男の子はお構い無しに混雑した人ごみの中を進んでいく。
　
「馬鹿になんてしてねぇよ。いいじゃねぇか、守りたくなんじゃね？」
　
　
コンプレックス
　
ホンの少し、この身体でよかったなと思ってしまう私が居た。
　
　
(それに、身長小さくても、胸が小せぇわけじゃ)
　
(！////さ、最低です。下ろして！！///)
　
(暴れんなって、落ちんぞ？)
　
　
秧也@五月病末期ｓ
　
リク、ありがとうございました！
　
主人公の名前が出てこない件については申し訳ございません。
　
火神の口調も何処か違う気がしますが…
　
　
リク、ありがとうございました！

【早とちり】　伊月俊　†杏剣†sリク→←【目が追う理由】 青峰大輝 焔sリク

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す