9*初メテノ冒険_五節 ページ10
「三日前までこの村は平和じゃった。でもその日の夜、怪物に襲われたのじゃ!」
回想・三日前、昼
「よーし。今日の畑仕事はおしまいじゃ」
皆『は〜い』
回想・三日前、夜
皆が寝静まった夜、悲劇が起きた
ドォン!!
急に大きな音がなって村の人たちは目覚めた
長が外に行くと・・・長の二倍ほどある大きな鳥がいた
鶏だろうかと言う疑問は長にはない
自分よりも巨体な鶏にただただ口をパクパクさせているだけだった
回想終わり
「それで村の人は?」
「鶏が気絶させてつれてったよ・・・」
「気になるな」
「何が?」
「なんでそこで食べなかったか」
「食べる?」
「あぁ、リンだっておいしそうな物が目の前にあると一つくらい食べるだろう?」
「う………うん」
「でも奴等は一人も食べてない。そうだろ?」
「あ、あぁ」
「………なんか嫌な事が起きそうだ」
あぁ、来るんじゃなかった
今ごろ後悔しても遅いのだが仕方ない
ここまで来たんだ
やるしかないか
「おじさん!ミクおじさんのお願い叶えてあげる!」
待て待て待て!面倒な事にすんな!
「じゃあリンもやる!」
リン!?ちょ……まっ…
「ホントに助ける気じゃないよね………?まさかとは思うけど二人とも行く気じゃないよね?」
「「行く気だけど?」」
ハモった………
「………。まさか倒すつもり?」
「「倒すつもりだけど?」」
だからなんでハモるの!?
つか俺いかなきゃいけないの?
「俺いかねーよ。なんでわざわざ知らない相手を助けなきゃいけないんだ」
「「いいもん。私達だけで行くもん」」
「…………そこもハモるの?まぁいいや。好きにしろよ、もう知らねーし」
呆れた………これほど馬鹿だとは思わなかった
二人は歩いて行ったが俺は言葉を吐く
「忠告しとくけど敵のアジトも知らないのにどうやって行くんですかー」
俺は目を半開きにし、わざとらしく棒読みした
ピタリと二人が止まった
俺には聞こえないが多分『あ』とか『そうだった』とか言ってそうだ
「まずさー。アジト見つけても自分らも捕まるだけだと思うけどー」
棒読みははずさない
「う・・・・うるさいわね!」
「大声じゃないと声届かないじゃんかー」
そう言と、リンたちはスタスタと歩いてきた
「レン君、どうしたらいいか教えて?」
ミクは俺の頭をなでながら優しく話しかける
「じゃあ撫でるのやめろぉぉぉぉぉおぉぉおぉ!!!!」
赤面の俺は叫んだ
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作者名:鏡音リリィ | 作成日時:2011年10月16日 21時