【呪術廻戦】五条先生の恋人になった元パンピーの話。【五条悟】

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それから出し切れる分の式神を使い、自分も呪具で攻撃を入れたりした。


『はーっ、はーっ、』


攻撃しようと間合いに入った瞬間、腕を捕まれ投げ飛ばされた。


腹部と頭から血が流れてるし投げ飛ばされて受身を取れずに強打した背中が痛い。


『あ〜ぁ、』


このままじゃ死ぬな、私。そう、悟った。


『はぁ、はぁ、』


呪霊もそれなりに攻撃の効果を受け、少し疲れた様子で私に近付いてくる。

私、ここで死ぬのか。


せっかく幸せを手に入れたのに？こんなところで死ぬの？本気？



『じょーだん、』


もう立ち上がれないと思っていた足を奮い立たせ膝に手を着いて立ち上がる。


『死んでも、勝つ…！』


1度だけ悟に見せて貰ったことがあった。呪術勝負における最高難易度で最高到達点と言っても過言ではないあの技。


『影の奥、奥の方。』


私の中の影とその中の毒を全て吐き出す。イメージしろ。全部を吐き出す。


『【領域展開 嵌合暗翳庭】』


印を結び、残り少ない全ての呪力を乗せる。

すると辺り一面が黒い影の波が広がった。その波に触れた呪霊は一瞬で溶けて無くなった。


『っ、』


一瞬しか開けなかった領域。それでも私には十分すぎる収穫。


『もどら、なきゃ、』


呪力もカラカラで頭もぼーっとして腹部からの出血は未だ続く。そんな中最後の体力を振り絞って伊地知さんの待つ車へと向かった。


帳を抜け伊地知さんを見るなり気絶して、次に目が覚めた時は医務室にいた。


五｢Aっ｣

『は、』


何度も私を呼ぶ声で目を覚ましたと思う。
ぼやける視界の中見えた悟はサングラスも目隠しもしていなくて、何をそんなに焦って名前を呼んでるんだ、と聞こうとすると突然の喋りにくさ。
どうやら私は酸素マスクを付けられているみたいだ。それに輸血袋と点滴パック。


『さ、とる…？ど、した、の？』

五｢どうしたのってオマエ、覚えてないの？｣

『なに、』

五｢帳から出てきたと思ったら出血多量で倒れたって伊地知が死にそうな顔して硝子の所までAを運んだんだぞ。｣


そうだったんだ。そういえば任務行ってたなぁと呑気に思い出してた。


五｢硝子呼んでくるから、大人しくしてて。｣


そう言うと悟はカーテンを開け硝子さんを呼びつけた。硝子さんは起きた私の貧血具合を確かめてから言った。


家｢傷は残ってないけど出血多量で貧血。それから怪我での発熱。治るまで絶対安静。いいね？｣


有無を言わせぬ口ぶりで言われた。

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