まさかのプロポーz(ry ページ3
「え、いや、ちょっと、」
「ん?」
まるで「僕なにかおかしいこといいましたか?」といわんばかりの表情をしている。
ヤスもヤスで「よかったな!」みたいな顔しているし、私が黙っているのをいいことに次から次へと話を進めやがって・・・。
「わたしつきあうなんて言いました?」
周りがサァーと冷めていく感覚は分かった。
それでも
「大谷さんってすごく思いやりのある人だと思ってました。わたしの気持ちはあまり考えてくれてないんですね。」
この人、ヤスに紹介されたからといって、なぜそこまで私に入れ込むのだろうか。
勢いに任せて好き勝手言うと私は荷物を持って店を出た。
わたしは多くの人と関わることを望まない。
恋人や結婚なんて無理に探さなくても巡ってくるものだってメルヘンチックなことすら思うほどだ。
友達もヤスだけでいい。
なのになぜあの大谷というやつは踏み込んできたのだ。
あまりにもいらいらが募ってきて、公園にあるゴミ箱を蹴りつけた。
「Aさん。」
振り返ると大谷翔平だった。
「さっきはすみませんでした。なれないお酒のせいで失礼なこと・・・」
「別にもう気にしてないですから」
「いや、でも思いっきりそこのゴミ箱蹴りましたよね」
・・・見てたんかい。
彼はベンチに腰掛けると私を見上げて言った。
「僕のことは嫌い?」
子犬のような瞳でわたしを見上げると手を握った。
・・・かわいい。
「いや、その」
「なぜ僕がAさんを選んだかというとね」
彼はこう続けた。
ヤスくんがとてもすてきな人だということ。
物は大切にするし、自分の周りに少しだけいる信頼している人間に対してはものすごく大切にするやつ。
もしもヤスくんが知っている人のなかに女性がいて、僕に紹介してくれるとしたら、それはそれはきっと素晴らしい女性なんじゃないかと思って私と連絡を取り始めたと。
「案の定、Aさんは美人だったし、サバサバしていてとても良いと思いました。これは本当ですよ、信じてくださいね。」
大谷君が言うヤスのすてきなところ、わたしが好きなヤスのところと同じで
「優柔不断な自分がAさんをみてこの人となら・・・って真剣に自分の将来を考えられたんです。」
真剣に語る大谷くんの言葉を、私も真剣に聞いてしまった。
「結婚を前提におつきあいしませんか。」
私がうなずくと彼はふんわりと笑った。
NOとはいない空気だった、ということにしよう。
228人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ずゅん(プロフ) - おぐさん» こちらこそありがとうございますヽ(o´3`o)ノ早速ニヤニヤしながら妄想膨らませております☆ご期待ください! (2016年12月8日 19時) (レス) id: ba0f5b3a68 (このIDを非表示/違反報告)
おぐ - 早速のお返事ありがとうございます!知ったのは最近ですが、結婚はもう何年も前にしてるのでググってみてください(笑)お相手は大谷くんかやー様でお任せします! (2016年12月7日 22時) (レス) id: 7eaeb49283 (このIDを非表示/違反報告)
ずゅん(プロフ) - おぐさん» コメントありがとうございます!!そんなことが実話に起こってるんですか?!ググります。(笑)ぜひ!書きたいです!因みにお相手はどなたがご希望でしょうか〜〜??これからも気軽にコメントしてください!! (2016年12月7日 21時) (レス) id: ba0f5b3a68 (このIDを非表示/違反報告)
おぐ - いつも更新楽しみにしています!ずゅんさんにリクエストがあって一念発起して送りました。ファンレターから文通して?遠距離恋愛の上結婚した野球選手と一般女性の本当にあったエピソードを聞いて、ぜひ書いてほしいです!よろしくお願いします! (2016年12月7日 20時) (レス) id: 7eaeb49283 (このIDを非表示/違反報告)
ずゅん(プロフ) - まおさん» わわわわ!!!ご覧頂けていたのですね〜〜TT感無量〜〜TTや〜〜妄想と理想をおおいにぶちこんでおりますヽ(o´3`o)ノツイッターのフォローもありがとうございました!! (2016年12月5日 7時) (レス) id: ba0f5b3a68 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ずゅん | 作成日時:2016年12月3日 15時