【山崎】地味なやつほど裏もある2 ページ13
「ねえ、」
呼びかけられ、山崎は驚いた。
「山崎くんは、私に興味ない？」
冗談めかして言うAは、部屋の真ん中のベッドに腰掛け、隊服のジャケットを脱いでいる。
「き、興味って……」
何も言えない。
「ふーん、私のことなんてどうでもいいんだ」
そうかー、そりゃそうかー、と拗ねる言葉にかぶせるように、山崎は口を開いた。
「あの、あります！」
1度話し出すと止まらない。
「あるというか…好きです！Aさんのことが！」
身開かれたAの目と沈黙に山崎は我を思い出し、ハッと口を手で覆った。
「す、すみませ…」
「私も好き」
被せられた言葉に、今度は山崎が驚く。
真っ赤になったまま、Aにそっと腕を引かれ、気がついた時には山崎はベッドに横たわるAを組み敷いていた。
「このままキスしてくれればいいのに」
悪戯っぽく笑うAの唇に、真っ白な頭のままくちづけた。
二人とも止まれず、だんだん深くなるキスにふと理性が働き、遠慮がちに一瞬唇を離すとAは性急に息を吸った。
「はっ…」
そんな声が響いた瞬間。
ドアが破られ、攘夷浪士がなだれ込んできた。しまったと思った時には既に刀を構えた敵に囲まれる。
Aは？
そう思い振り返った時だ。
「寝室を襲うなんてタチの悪い奴らね」
聞きなれた余裕気な声がしたかと思うと、あっという間に目の前の男達がバタバタと次々に倒れていく。
何があったか分からない山崎をよそに、Aは敵を全滅させた。
「…というわけで、作戦に協力してくれてありがとう。それと、騙してごめんなさい。」
ベッドに腰掛けてAは経緯を話した。潜入のくせにわざと隊服で乗り込んだのも作戦のうち。
隙のある状況をこちらから作り出すことで寄ってきた相手を叩くのが今回の本当の目的だったようだ。
「何か？」
「いえ、さすが総長です。」
でも、と立ち上がった山崎に、Aは首を傾げる。
「最初から全部、作戦のための嘘ですか？」
「最初から…？」
「俺を好きだっていうのは…それも嘘ですか？」
「それは、」
「俺はやっぱり好きですよ、総長のことが。」
そんな言葉と共に再び押し倒される。
誘う言葉も言えないまま唇を塞がれ、Aは何も考えられなくなった。
敵は倒したけど…どうやらこの作戦、失策だったかも。
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らいむ - 夢主最強設定の夢小説って殆んどツッコミどころ満載でストーリー滅茶苦茶だよねwまあ占ツククオリティだし仕方ないかww (2018年2月20日 15時) (
レス) id: 08b891f6f4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - エリザベスになりたいさん、こんにちは！！！いつも読ませてもらってます。銀さんの感じ大好きです。ちょっと宣伝になりますが、続編書いたので気が向けばまた読んでください (2018年1月27日 22時) (レス) id: f977a19712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - リクエストですね。個人的に銀さんと沖田くんが大好きなので！お願いしたいです。 (2018年1月13日 16時) (レス) id: 2124d3e231 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベスになりたい - ウィングさん» 遅くなってすみません！ぜひぜひ！リクエストお待ちしています！ (2018年1月12日 22時) (レス) id: 1895e4600d (このIDを非表示/違反報告)
ウィング - 今回はじめてエリザベスになりたい様の小説を読みました！！ウィングです！！誰の短編もとても面白かったです！！！(ホントになんでこんな文才ある人いるんだろう…うらやましい�髴�)
好きなキャラリクエストしてもいいですか？？？
(2018年1月10日 17時) (携帯から) (レス) id: f35e024f80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリザベスになりたい。 | 作成日時：2017年12月29日 20時
