【神威】悪党は無駄にかっこいい2 ページ11
何も見えない。
辺りは煙と砂埃に覆われている。
そんな中から、二人の人影がフラフラと、いやむしろユラユラと言うべきか、どちらも消耗しきった様子で立ち上がった。
神威の傘からは煙が上がり、Aの刀は折られている。
残るは拳だけ。
「手加減しないわよ。」
Aは唇の血を拭うと言い放った。
神威の目が細められる。
笑っている。
これはなかなかヤバいかもしれないわ
と思ったところで引くわけにもいかない。それに動き出した足は頭ではもう止まりそうもない。
神威が、近づいてくる。
拳が体に突き込まれるのに備える。
が、拳の代わりに、
唇の感触。
頭が付いていかなくて、でも息も飲めなくて、
ひたすらキスを重ねられる。
戦場に不似合いな、ちゅ、という音。
ふいに唇を伝って何か液体が流れ込んでくる。
ヤバい
頭のどこかで警告する声があっても、飲み込まねば息ができない。ごくり。途端に体に力が入らなくなったが、やっぱりな、という気持ちが頭を占めた。
「っは…」
「気に入った？春雨特製のクスリは」
「私が…こんな代物に負けると…でも…？」
「さあ、どこまでそんな強気でいられるかな？」
神威の手がAの顔を撫でる。
その指の感触、血の匂い、全てが体に電流のような刺激を与える。
「ん…バカ、ふざけないで」
「なんとかしてほしい？」
「あんたになんか…頼らないわ」
ふふふ、と神威は楽しそうに笑うと、もう一度キスを落とした。
やめろ、やめろとAが胸板を叩くと、仕方ないなあと唇を離す。
離しざまにペロリと舌で唇をなぞられ、身体中から力が抜ける。
ふらりと倒れそうになったところを、神威の腕に支えられた。
背中の後ろと膝の裏に腕が回され、体が持ち上がるのをどこか遠くで感じる。
「ちょっと…どこに…」
「あんたのこと気に入ったヨ、俺と一緒に行かない？」
Aは首を振った。
「絶対に嫌。」
「そっか、じゃあ、」
「攫っていくネ」
【山崎】地味なやつほど裏もある→←【神威】悪党は無駄にかっこいい
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らいむ - 夢主最強設定の夢小説って殆んどツッコミどころ満載でストーリー滅茶苦茶だよねwまあ占ツククオリティだし仕方ないかww (2018年2月20日 15時) (
レス) id: 08b891f6f4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - エリザベスになりたいさん、こんにちは！！！いつも読ませてもらってます。銀さんの感じ大好きです。ちょっと宣伝になりますが、続編書いたので気が向けばまた読んでください (2018年1月27日 22時) (レス) id: f977a19712 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - リクエストですね。個人的に銀さんと沖田くんが大好きなので！お願いしたいです。 (2018年1月13日 16時) (レス) id: 2124d3e231 (このIDを非表示/違反報告)
エリザベスになりたい - ウィングさん» 遅くなってすみません！ぜひぜひ！リクエストお待ちしています！ (2018年1月12日 22時) (レス) id: 1895e4600d (このIDを非表示/違反報告)
ウィング - 今回はじめてエリザベスになりたい様の小説を読みました！！ウィングです！！誰の短編もとても面白かったです！！！(ホントになんでこんな文才ある人いるんだろう…うらやましい�髴�)
好きなキャラリクエストしてもいいですか？？？
(2018年1月10日 17時) (携帯から) (レス) id: f35e024f80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリザベスになりたい。 | 作成日時：2017年12月29日 20時
