ぬらりひょんの孫娘、夜雀に会う ページ33
美華side
「おや、どうしたんだい白夜?」
「針女。ちょっと夜雀を探しているんだけれど、見てない?」
「見てないね、外じゃないかい。あいつはよくいなくなるんだよ」
「そう、ありがとう」
夜雀。玉章の懐刀。その黒い羽はどんな隙間にも入り込み、相手の視界を暗闇にすると言われる妖怪。
けれどあの子は違う。
「・・・まさか私の子孫の式神でおまけに百物語組からの又貸し、か・・・」
あの子からは式神の香りがかすかにする。まあ、このことを探り、かつリクオの成長の種にするために来たのだけれど・・・
そう思う谷津浦 白夜、否、奴良 美華。彼女は夜の街を歩いていた。周りは何も気づかない。なぜなら、かすかに明鏡止水を使っているのだから。
だんだん街のはずれになる。湖が近くなった。
ふと、闇が濃くなった気がした。
「ビンゴ・・・かな?」
湖には、夜雀がいた。
「こんばんは、夜雀。はじめまして。
ーーーーーーーーーーー百物語組さん?」
「・・・」
水鏡には、不気味な目をした男がいた。
「バレましたか、白夜さん?」
「名前はご存知ですか、確かに白夜ですが、白夜は仮の名。そうですね・・・ミコト、とでもお呼びください・・・圓潮さん?」
くすくすと笑う圓潮。ずいぶんと・・・胡散臭い。
「そちらもでござんしょ、そうですか、ミコト」
「風はすべてを伝える。私の友は、八百万ですよ」
私と同類の香りがする・・・。言霊を操る、モノの香り。
「圓潮、私とお仲間かしら?」
「香りでわかるものでござんすね、やはり」
つまり、肯定。
「夜雀、私も借りていいかしら?もちろん、優先はそちらよ」
「・・・ふ、ん。まあ、大丈夫でしょう。どうぞ」
笑う圓潮。多分、夜雀に私のことを監視・調査させようってことかしら?
「ありがとう」
***
湖から離れたビルの上。風が吹く。
「・・・ええ・・・そう・・・ありがとう」
風にのってくる奴良組の情勢。リクオは動き出したようね。我が弟ながら腹黒い。もう少し周りを頼れれば文句はない。
自然と唇が弧を描く。
「成長してるわね。リクオ・・・。おじ様もお元気そう・・・」
百物語組とのパイプもできた。玉章の計画は進みつつある。
もう少し、もう少し。もう少しで
「私の願いは・・・もう少し・・・」
もう、自分の本当の名前さえ、わからなくなってきた。
ーーーーーー
更新遅くてごめんなさい!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
97人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宵華 - 今のはPC様だお (2017年2月24日 16時) (レス) id: 2d7cf65dcd (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - スマホgetしたからログインしたお(^^*) (2017年2月24日 16時) (レス) id: 2d7cf65dcd (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 宵華さん» ド、ドンマイうん無理って言われたら泣きたくなるよね…((焦 (2016年7月24日 16時) (レス) id: bac1ec816a (このIDを非表示/違反報告)
宵華 - 刹那さん» 父のパソコンだから、無理、って言われた・・・(泣)更新したよ・・・。夢主出てこなさすぎで焦ったよ。 (2016年7月24日 16時) (レス) id: 2d7cf65dcd (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 宵華さん» えっ?いいの?ならそうさせて貰うね!そっかでも私家族に内緒でやってるけど… (2016年7月19日 20時) (レス) id: bac1ec816a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宵華 | 作成日時:2016年4月17日 17時