17話 ページ18
貴女side
「お誕生日おめでとう、『お姉ちゃん』」
「.....えっ...？」
私がまだ幼いころ。誕生日に言われた衝撃の一言
父さんと母さんは幸せそうに微笑みながら私の頭を撫でる
が、私の心はどんよりと曇っていく
「おねえちゃん...？なんで？」
「もう少ししたら弟が産まれるんだよ」
状況が読み込めずぼんやりとする私に父さんが言う
「い、いらない！！！」
私が大きな声でそう叫ぶと
期待していた反応とは違った事に両親は目を丸くする
「ど...どうして...！？嬉しくないの...？」
「うれしくないっ！」
「弟だぞ...！きっと可愛いぞ！？」
「かわいくないっ！！！」
頑なに嫌がる私を見て両親はオロオロと狼狽える
また幼い私からすれば『弟』は私から両親の注目を奪っていく存在
絶賛甘えた盛りの私は自分よりチヤホヤされる弟は必要なかった
こんな調子で姉弟なんていらないと必死に抵抗するした私だったが
数ヶ月後私の弟であるロボロは生まれた
「ほぉら、お姉ちゃんだぞ〜」
「こっちこないで！！」
「もう、お姉ちゃんってば！そんな事言わないの！」
「いや！！わたし、おねえちゃんやない！！」
ロボロが生まれてからも私はこんな調子。
抱っこしてあげてと言われても嫌。
お姉ちゃんと呼ばれることはもっと嫌。
私がイヤイヤ言って泣いたら怒られるのに、赤ちゃんはそれが許される
そんな事を考えながら、私は弟に近づくことはなかった。
それからまた数ヶ月
ロボロはハイハイができるようになった
両親は喜び過剰に褒める事にまた少しイライラした
ハイハイなんて私もできるし。
そんな事を考えるとロボロは這いずりながら私の方へとやってくる
「っ、着いてこないで！あっち行って！」
「ロボロはお姉ちゃんが好きなんだなぁ」
「私は好きじゃない！」
rbr「あ〜う！」
どこに行こうと着いてくるロボロ
部屋の端に引きずって行っても、ちょっと押して意地悪しても着いてくる
それにいちいち怒る私に両親は微笑ましそうにしていた
私は嫌だったけど少し可愛いかもしれないとか思い始めていた
rbr「ねぇね！」
「！今、私の事言ったん...？」
またしばらくするとロボロは喋るようになった
初めて話した言葉は、ママでもパパでもなく『ねぇね』
それを見て両親が必死に『ママって言って！』『パパは？』と懇願するがロボロから出るのは『ねぇね』だけだった
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みずき - ツンデレrbrかわいい…！！楽しみにしてます！更新頑張ってください！はあ…とうt(( (2022年8月27日 22時) (
レス) @page23 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
ソヨ - (○ﾟ∀ﾟ)ｶﾞﾊｯ∵∴ rdr可愛すぎです！もう続きが楽しみです((o(｡>ω<｡)o)) 行進頑張ってください(๑•̀ㅂ•́)و✧ (2022年2月23日 15時) (レス) @page23 id: aa188ce3f8 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権兵衛 - 16話の最後らへんで「威嚇」って言ってるの可愛くて好き笑この2人の会話が微笑ましい.....これからも更新頑張ってください！ (2021年8月25日 14時) (レス) id: 07db5d7b39 (このIDを非表示/違反報告)
ぼす(プロフ) - なコさん» え！？大丈夫ですか...！？お身体に気をつけてくださいね... (2021年7月18日 0時) (レス) id: fd713fbf71 (このIDを非表示/違反報告)
なコ - あと、ガチでどうでもいいんすけど、マジで鼻血出ました(なんちゅう話)…誠に申し訳ありませんでした。気分を害されたらすいませんでした。(ロロさんの絡みが尊すぎんねん←) (2021年7月17日 23時) (レス) id: 5cc4ee344d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼす | 作成日時：2021年3月22日 23時
