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彼は、懺悔をしている。謂れのない罪で、否定をしてしまった兄へ。
ごめんなさい。……本当は、そう言って謝りたい。大学へ進み、機械工学を学びながら、義足を作りながら、考えていた。
いつかこの足で、兄の元へ行きたい。
しかし、再び仲の良い兄弟関係を持っている現在でも、ブルーノは兄に謝れていない。あとほんの少しの、勇気が足りない。
ブルーノも、賢くなってしまったからだ。謝るより先に、逃げて逃げて逃げる、その方法・理由を、ずっと考えてしまっているからだ。
大人は難しい。子どもなら言えることも、口をついて出なくなる。あの頃のように秘密を抱えてくれる相手は、もう居ない。
ブルーノは、一人で罪を抱えて。今日も、人より重いその脚を抱え、深く息をしている。
【魔法界・魔法族のことをどう思うか】
不思議な世界だと思う。自分には関係ない……なんて思いつつ、とても心のワクワクがくすぐられるのも事実。実の兄が魔法族であることも由来して、子供の時に見た小さな光の奇跡をもう一度見たいと思っている。なんて、そんなものは憧れにしかなり得ないのだが。
【その他】
S〜Eまでの6段階
パワー(本体の腕っぷし)…S
スピード…C
武器の扱い…B
魔女絶許度…C(本心ではE)
とんでもなく体力があり、頑丈な体をしている。どことなく細身であるはずの体の、どこにそんな力があるのか聞きたくなる程怪力である。その秘密は右足の義足にあり、お手製のそれには重さにして8キロ近い重さが乗せられている。力の傾け方、バランスの取り方に秘密があるのだ。その筋力にも納得のいく、毎日のトレーニングとなっている。事実、その重石があるので歩くスピードは少し遅め。武器の扱いもそこそこだが、怒りの気持ちが倍増すると文字通り「見境がなくなる」ので一気に数値が跳ね上がる。
魔女に関しては、身内に魔法族がいるので何とも言えない。
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作者名:松宮カナメ | 作成日時:2022年5月21日 0時