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「……貴方は私がお嫌いか」




母とよく似た瞳を、晴れ渡った底抜けに青い空の瞳を、父に向けた。




「であらば、好かれるように努力いたそう」




歳に似合わぬ笑みをあどけない顔に浮かべた少女に、父たる男は眉をひそめる。





「………そなたはあやつ似かと思うていた」



「何を言われる。血を継いでいる以上、否が応でも貴方にも似てきましょう。
私は貴方の息女なのですから」



「どこで誰にそれを教わった」


「地にて天上の神々に教えたもうたれた。人に教えてもらった覚えはありませぬな」


「…………………………勘であろう」


「はい、勘です」





いたずらっ子のごとく舌を出す、年頃の子供の顔をする娘御に、男はまたも眉をひそめたのだった。





「私はパルスの月になる。太陽に照らされずとも、夜を照らすパルスの光になってみせます」









そう言ってかしずいた少女の頭に、王のものでも王妃のものでもない冠が乗せられた。





****************

どうも!


やはり私にトリップ小説は無理だったようであります←



『一腕一足…んで転生?マジ?』はやめることにしました。



王子でなく、王女でもない王の血をひく者の物語です。執筆状態:更新停止中




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作者名:咲き | 作成日時:2016年6月19日 21時

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