みんなの先生 ページ11
あの日を境に先生とはちょくちょく話す仲になってきた
あの笑顔をもう一度見たくて
あたしは一生懸命
そして今日は鈴村先生の最初の授業。
なぜかあたしのクラスだけ1回もなかったもんだから、今日がすごく楽しみだった。
「今から科学の授業を始めます。礼。」
「えー、今日がこのクラス最初の授業だな。改めて、科学を教える鈴村時雨です。よろしく!!・・じゃーさっそく入るぞ−。教科書3ページひらいて−・・・」
先生・・・かっこいいなぁ。
メガネをあげる仕草も・・・
うでをくんでしゃべる姿も・・・
全部・・全部・・大好きだなぁ。
「よーし、じゃあここの問題を・・ボーッとしている中崎に解いてもらおうか。」
「はいっ!・・・?」
先生はニヤッと笑った。
「おーいい返事だ。中崎、ここの問題分かる?」
やられたー・・・。
「分かりません・・。」
「ククッ・・ボーッとしてるなよー!」
先生はけっこうS
「じゃあ・・中崎のかわりに・・星花!!分かるか?」
・・・え・・今「星花」って名前で呼んでたよね・・?
――ズキッ――
確かあの子、男好きで有名な荒木星花ちゃん。
この頃先生の事ねらってるってきいたような・・。
星花ちゃんはとっても甘い声で先生の質問に答えている・・。
さっきまで高かった気持ちが一気に下がった気がした。
なんで名前呼びなの?その子のこと『特別』?
あたしは溢れそうな涙をこらえながら、先生の授業を聞いていた。
――――――――――
「さっきの星花やばかったよね〜。」
「うん、ちょー好きですオーラ出してたよ−。」
教室に帰る途中、クラスメイトが話しているのを耳にした。
どうやら星花ちゃんのことらしい。
「絶対好きだよね。鈴村の事。」
――ドキッ――
「でも先生はなくない!?ちょっと引くわ〜。」
「うん、だよね〜。先生としてだったらいいと思うけど〜。」
「だってさ〜、『みんなの先生』じゃん。」
・・・みんなの先生・・・
やっぱり、いくら近づけても、しゃべれても、先生は『先生』なんだ。
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トーマ - すずらん。さん» いやいやいや。冗談は駄目ですよ?(笑)私は申そう (2013年1月26日 1時) (レス) id: baae4de2cb (このIDを非表示/違反報告)
すずらん。 - トーマさん!きてくれたんですね!(≧∇≦)
文才!?そんなものないですよ(笑) (2013年1月24日 20時) (携帯から) (レス) id: befb22c9c7 (このIDを非表示/違反報告)
トーマ - こんにちは。コメントをいただいたので来させていただきました。どうして、そんなに文才あるんですか!?私に分けてください・・・・ (2013年1月24日 20時) (レス) id: baae4de2cb (このIDを非表示/違反報告)
真奈(プロフ) - 久しぶり〜。真奈なのだよ(笑)やっぱこの話、最高だぁぁぁぁ!時雨先生ヤベェ(//▽//) (2013年1月13日 11時) (レス) id: 47d756f8af (このIDを非表示/違反報告)
こやしょり - あけましておめでとう!!!これからもヨロシクね(*^^*)そして、更新も頑張ってね♪ (2013年1月4日 8時) (レス) id: f8c5319483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴蘭空穂。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurokokise
作成日時:2012年12月12日 20時