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貴「34話ぁ……」 ページ11

貴方さいど。

?「………」

誰?

?「…………」

ごめんね。なんていっているのかわからないや

?「……きて。」

え?

?「早く…きて。」

すると視界が少しずつひらけてきて、佇んでいる人が見えた。

貴『誰……?』

?「俺だよ。」

やっと顔がはっきりとみえたとき、わたしはとてつもない安堵感に包まれた。

貴『にぃさん!』

思わず抱きつくと、兄さんはよしよし。と頭を撫でてくれた。

それにしても身長たけぇな。←

貴『ねぇ。兄さん!ここは?ここはどこなの?』

一番気になっていた疑問をぶつける。

すると兄さんは困ったように口を開いた。

そ「……俺にもわからないや。」

そっか。

少し残念に思う。

ふと、チョロチョロと水の音がした。

音のした方を向けば、川が流れていた。

川……?

するとどこからか船がやってくる。

船長「ようお嬢ちゃんお坊ちゃん!この川を渡るんかい?渡るんだったら、一人六文だよ!」

そ「六文……?それって円でいうといくらなんですか?」

船長「おぅ、そうか。坊ちゃんたちの世界では円とかいう単位だったな。えーと、円にしたらー…だいたい300円だな!」

そ「そうですか。ありがとうございます。A、どうする?あの船に乗る?あの船に乗ったらもしかしたらみんなのとこに行けるかもしれないけれど。」

貴『え……と。』

どこか引っかかる。なぜ船賃のお金の単位が文?文は昔の単位なはず…


貴『あっ』


思い出した。真田家の家紋か何かが六文銭だ。確か意味は……

三途の川を渡る船賃が六文で、俺たちはいつでも死ぬ覚悟ができている……

確か三途の川を渡った先にあるのは……




















































貴『死……』

そ「え?」

貴『おじさん!ここの川の名前って何!?』

船長「ここの川の名前かい?



























































三途の川さ。」

やっぱり。

兄さんが驚きのあまりいつも眠そうな目を大きく見開いている。

貴『兄さん。私たち、ここを渡ったら死ぬよ。だからやめとこうよ。』

そ「だね。やめよっか。」

貴『おじさん、川の名前教えてくれてありがとね!川は渡らないでおくよ!』

船長「そうかい。じゃあ出航しまーす!」

おじさんの背中がどんどん小さくなって、見えなくなっていく。

完全に見えなくなったのを見計らって、兄さんは口を開いた。

そ「クソッ引っかからなかったか。」

貴「え」

詩【さーてぃー……ふぁいっ!】 ま「さぁ始まりのゴングがなりました!」→←志「33話!ぞろめだ!」



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くろすけ。 - 変えたお。wwんで、リクは?(殴 (2019年7月8日 17時) (レス) id: 138d7c080b (このIDを非表示/違反報告)
あるたいる。@そらなー(プロフ) - タイトル地味に変えた? (2019年7月7日 18時) (レス) id: bb547d2265 (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ。 - あるたいる。@そらなーさん» え、りくくれんの?お?お?(煽り) (2019年7月2日 21時) (レス) id: 138d7c080b (このIDを非表示/違反報告)
あるたいる。@そらなー(プロフ) - コメントが独特w (2019年7月1日 22時) (レス) id: bb547d2265 (このIDを非表示/違反報告)
くろすけ。 - リクエストが欲しいでざんす← (2019年5月15日 21時) (レス) id: 623d800c8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くろすけ。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/waiya/  
作成日時:2019年4月24日 18時

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