・ ページ2
「一味違った告白って………なに?」
小塚は純粋にそう問う。
「よくぞ聞いてくれた小塚!」
「さっさと言えよ」
テンションの低い上杉を若武は睨む。
年が経ってもこいつらは幼稚である。
「俺、最近カクテルにハマってんだよ」
「へえ」
「で、カクテルにもそれぞれ意味があるらしいんだ」
「ああ、そうだな」
若武の言いたいことが分かってきた上杉はげんなりする。
なんで俺がそんな告白しなきゃいけないんだよ………。
「つまりだな、告白に使えるカクテルをアーヤにあげるんだよ!」
「………」
「名付けて、カクテルの告白大作戦!だ!」
「………ネーミングセンスな」
.
.
昨日飲みすぎたのだろうか、いわゆる二日酔いが美門を襲っていた。
怠い体をベッドから起こしながら、若武の言っていた告白について考える。
カクテル………ねえ。
確かにしゃれた告白だ。そんな告白の仕方も悪くない。
………ただ。
「一斉に告白って………」
そう、昨日若武はこんなことを言っていた。
『せっかくなら一斉に告ろうぜ。6人だから、月曜日から始めて土曜日に全員終わるだろ。そんで、日曜日にアーヤの答えを聞かせてもらうんだ!』
そう言った若武の顔を忘れない。
若武はあんなにキラキラした顔だったが、きっと自分はひどい顔をしていたに違いない。
まあ、決まったことに口出ししても意味は無い。
美門はスマホの電源をつけ、カクテルの意味を検索し始めた。
24人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
未胡成(プロフ) - Supika☆さん» 本当に遅れてごめんなさい!頑張りますね (2020年5月18日 21時) (レス) id: 834fae0dd3 (このIDを非表示/違反報告)
Supika☆ - 番外編が楽しみ〜更新頑張ってください! (2020年5月18日 21時) (レス) id: 69a4eade80 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - イロハさん» いろはちゃん、ありがとー!もう、頑張ります! (2020年4月23日 9時) (レス) id: 834fae0dd3 (このIDを非表示/違反報告)
イロハ(プロフ) - み〜こちゃん番外編の更新楽しみにしてるよ〜ゆっくり頑張ってね! (2020年4月23日 9時) (レス) id: 2b4cdea49e (このIDを非表示/違反報告)
Aoba(プロフ) - 未胡成さん» 待っているので、時間をかけて頑張って下さい! (2020年4月8日 6時) (レス) id: c784392e1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちぇな&結奈&未胡成 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harukayuto1
作成日時:2020年3月17日 14時