イナズマイレブンGO×謎解きはディナーの後で (ページ3)

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第一話　殺人現場では靴をお脱ぎくださいページ3

国立市の殺人現場付近でシルバーメタリックのジャガーを見かけたなら、それは円堂警部のものだと思って間違いない。

国立市においては、銀色のジャガーなどそう見かけるものではないし、殺人事件はさらに珍しい＿＿＿

十月十五日の土曜日、午後七時半。

国立駅の南口、文化の香り漂うお洒落(おしゃれ)な街の中心である大学通りは学生や勤め人の姿でなかなかの賑わい。

一方、駅の北口から徒歩数分。

生活感漂う普通の住宅街、北二丁目は警部官の制服姿で賑わっていた。

そこは三階建てのアパートだった。円堂警部はすでに到着しているらしい。

パトカーを降りた狩屋マサキは路上に止められたジャガーのシルエットを横目で確認しながら、立入禁止の黄色いテープをくぐった。

鉄製の外階段を駆け上がり、三〇四号室へ。

扉の前に立つ制服巡査に一礼して、殺人現場へと足を踏み入れる。

ごく普通の単身者用のワンルームアパート。

入口を入ると小さな靴脱ぎスペースがあり、そこからカーペットの敷かれた短い廊下が延びている。

その廊下に英国製三つ揃い(ぞろい)スーツを着た円堂警部の姿があった。

円堂「よお、やっときたな。どこかで迷子になったのかと心配したよ、お坊ちゃん」