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■紹介
「───で、ここが美術部の部室だよ。」
今は放課後。わざわざ部活を休んでまで、部活動紹介兼校舎案内をしてくれる空野さん。だが肝心のサッカー部紹介はまだだ。もったいぶっているのか、最後に紹介する事でほぼ強制的に部活を見学させようとしているのか。しかし「サッカー部」と書かれた表札みたいなものはどこにもなかった。雷門サッカー部は全国にもいける強豪校。ならば部室は立派なものかと思っていたが、そんな感じがする場所などなかったのだ。一体どこにあるのか、サッカー部は。
「さあ、お待たせしました!私が所属している部活!サッカー部です!」
「ん?」
はりきっていた部活動紹介から、尚はりきった声を出した空野さん。対して私は情け無い返事をしてしまったが、それは措いといて。私と空野さんの前には大きな稲妻の付いた大きな建物があった。私の解釈がおかしくなければ、この建物全部がサッカー部という事だろうか。いやいや、そんなお金を無駄遣いするようなことはしないはず。
「さあAさん!中に入って!」
やはりここ全部がサッカー部なのか、と呑気な事を考えていたが、有無を言わせずほぼ強引に中に押し込まれる私。出来る限りの全体重をかけて食い止めるが、扉はもう目の前に──
・
───ウィーン…
・
「あ、剣城くん」
「空野か」
てっきり私に反応して扉が開いたと思ったが、どうやら違ったようだ。中からサッカー部のユニフォームであろうものを着ている男子がでてきた。やけに身長が高い彼は剣城くんというのか。タメで喋っているから同級生かもしれない。
「空野、コイツは…」
「あぁ!今日私たちのクラスに転校してきたAAさん!
部活動紹介も兼ねてサッカー部を見学させようと思って!」
彼は「ちゃっかりしてるな」と言い、私の方を向き律儀に自己紹介をしてくれたため私も自己紹介をした。そして空野さんと少し話した後、恐らく練習場へ向かって行った。
next.
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キノミ(プロフ) - またさん» ありがとうございます。これからも精進します。 (2019年10月4日 23時) (レス) id: ea7628b436 (このIDを非表示/違反報告)
また - がんば! (2019年10月3日 21時) (レス) id: 82a02452cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キノミ | 作成日時:2019年10月3日 0時