【名探偵コナン】ポアロマスターの代理です。2

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めっちゃ歯切れの悪い返事しちまった！！
しかもあれだけハッキリ聞こえてたのに
よく聞こえないとかよく言えたな俺！！

お姉さんは何か口元うにゅうにゅしてるし！
これ絶対言いたい事あるやつだよね！？
今貴女の脳内で何かの思考が
完全に高速回転してるよね！？

それを遮るように一声掛ければ
お姉さんもどこかはぐらかす様な
言い回しをしてきた。
とりあえずもう少し探ろうと
どこまで運べばいいか聞けば
やはり駐車場までだった。

両手に玉ねぎを抱えて歩き出す。
人生でこんなに玉ねぎ運ぶ事は
きっともうないんだろうな…

目的の場所まで着いてみれば
そこには黒のGT-R。
女性でコレかよ、完全走り屋じゃね！？
峠とか攻めんのかな？
ちょっと楽しそう…いやいや違う！

お姉さんは助手席に荷物を詰め込み
そこから取り出した缶コーヒーを
俺に投げ渡してくれた。


『本当に助かったよ、これ…
こんなんでしかお礼出来ないけどあげる。』

快｢へ？いや、そんな悪いっすよ！！｣

『あ、珈琲ダメだった！？』

快｢そうじゃないけど…｣

『じゃあ受け取ってください。』


うまいやり取りに受け取らざるを得なかった。
少し手伝ったくらいで礼とか良かったのに…
むしろこっちが何か申し訳なくなったよ。

結局最後まで出会いの一言の意味は
聞けず終いでお別れの様だ。
やはり聞き間違えだったのだろうか…

お姉さんは運転席のウィンドウを開けて
少し顔を出す。


『しつこいようだけどありがとう！！』

快｢いいえ、珈琲ありがとうございます！｣

『また会おうね、黒羽快斗君。
いや…怪盗キッドさん、ふふっ』

快｢ちょっ…！！！！！｣


そう言い放つとアクセルを踏んで
行ってしまった。
今度こそ…確実に聞こえた。
あの人は俺の事を知っている。
黒羽快斗=怪盗キッドという事を…

俺はこの一連のやり取りで
名前なんて一言も教えていない。
ましてや会った事もない人だ。
何故だ…一体何者なんだあの人は…？

貰った缶コーヒーのプルタブを開け
一口飲めば、


快｢んー…苦ぇ…な、｣


いつもより珈琲が苦く感じた。
少し調べてみっか…
でも悪い人じゃない気がするんだよなぁ…
あくまでも俺の勘だけどな。

去り際の彼女の笑みが
どういう意味を示すのだろうか…






ただからかっただけです！！by律/笑

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