歌なんて大嫌い (ページ5)

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3話ページ5

任務内容を読んでしろのがまず思ったことは

(くっだらねぇ……)

と思ったのだなおこの間も無表情である( '‐' )

主(だから……機嫌よかっ…たの……か…)
(しろに…Aランクの任務押……し付けて……殺そうって…魂胆(こんたん)か…)

実にくだらない

自分が大した実力もなくAランクハンターになれたのは誰のおかげか

今までも誰に任務を押し付けてきたのか

主(なにひとつ……分かって…ない……)

そう

今までも義兄である聖二やその他の兄弟、親戚から任務を大量に押し付けられてきたのだ

そしてあたかも自分で任務をこなしましたふうに報告書を提出し

しろの自身の任務も手柄全てを横取りしてきたのだ

なのでしろのの手元に入るお金はとても少なくぼろぼろのアパートでの生活を余儀なくされた

普段から必要最低限のものしか買わず家賃(やちん)以外の他にゲームにしか金をかけないという生活に本人は気にする様子もなく普通に楽しんでいた

主(んー……ちょっと早いけ…ど準備す…るか……)

ゲームを中断して狩りの準備に取り掛かる

床に置いてある黒いローブをはおって、腰よりも下にある長い髪をまとめてフードを深く被り、銀で作られたリングを左手首につけ、狐のお面をつけ外に出る