モコモコルームシェア (ページ16)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:3,209 hit

地味に被害者ページ16

「ただいまっす～！」

2日ぶりに家に帰ってきたのに、出迎え無しっすか………。

ツラいっす…………。

「紫原っちー？Aっちー？」

今日は2人が休みなはずなんすけど………。

遊びにでも行ったんすかねぇ？

リビングに入っても誰もいない………。

「ん？なんだこれ？」

地面に落ちていたのは、小さな紙飛行機。

紙飛行機には文字が書かれていた。

「おはよう、いや、お前達はきっとおそようなのだよ………って、これ、緑間っちの置き手紙じゃないっすか！」

あらかた、Aっちの仕業っすね。

メモを紙飛行機にするとか、さすがっすわ。

「今日の昼ご飯は………ないっすね……。」

キッチンには何も用意されていない。

「おかしいっすね？パンも減ってない。」

冷蔵庫を開けても、サラダとヨーグルトは残っていた。

「まさか、2人共まだ寝てるんじゃ……いやいや、あの紙飛行機は絶対Aっちっすよね？」

あー考えれば考えるほど訳分からないっす！

「！」

そうだ！部屋に行けばいいっすね！

居たら、ついでに起こそう！

流石俺っすね！

「あれ？風呂に入ってる？」

シャワーの音がする。

脱衣所の前で耳を済ましていると、中からとんでもない声が聞こえてきた。

「～～～～！！！！」

そう言えば、紫原っちはこの時期だったすね…………。

あー聞きたくないの聞いちゃったっす…………。

どういう顔で昼ご飯一緒に食べたらいいんすか…………。

──少し気まずい黄瀬であった。