検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:3,210 hit

発 情 期* ページ13

急にした物音にびっくりして、耳と尻尾がピンと立つ。

何の音だろう?

部屋の方から聞こえたような………?

"バン!ドタドタドタドタ!!"

リビングの扉が大きく開く。

「Aちん!?Aちん!?」

音の正体は、敦だった。

いつもより焦って、落ち着きがない。

私を探しているみたい。

『ここだよ!敦!』

敦ははっと振り返って、私を見た。

『よ!』

紙飛行機を持ったまま、敦の頭に飛び乗る。

『危ね!』

敦の髪の毛はサラサラで掴みにくいので、耳に掴まる。

敦は、私を片手で掴んで、頬ずりをした。

「あ〜よかったぁ〜〜Aちん、いた〜〜。」

敦の目は少し涙ぐんでいた。

「元に戻ってよ〜Aちん〜〜。」

『あ、うん。』

元に戻ると、ギュッと抱き締めてきた。

「うぅ〜〜〜〜〜………。」

『よしよし。』

どうしたんだろう?

そう思っていると、敦から、匂いがした。

『あ〜!そろそろ発 情 期だもねん。』

少し早いけど、発 情 期は前後するから、仕方ない。

発 情 期は、個人差があって、期間も人それぞれだ。

発 情 期に入ると、独特の匂いがしたり、気性が荒くなったり、不安定になる。

敦は、甘い匂いがして、言動が幼くなって、とにかく私と離れるのを嫌がる。

番になった事もあり、その意識は本当に強くなった。

**→←おいでよ!獣人生活



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.5/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 紫原敦   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ウィンぷす | 作成日時:2020年3月9日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。