屋上より思うこと ページ4
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自分の記憶が完全に戻ったのは中学校のときだった。
戦国乱世に生まれ、伊達家の長女として生き抜いたこと。
政宗の影として戦場を駆け抜けたこと。
小十郎と一緒に執務をほっぽり出して城下に逃げようとする政宗を説教したこと。
真田の猿と本気でやり合ったこと…
一瞬のうちに、沢山の記憶が私の頭をかけ巡った。
けれど、同時に絶望した。
私の隣には、政宗も小十郎も真田も風の風来坊も…
誰一人としていなかった。
それでも諦めきれない私は愚かなのだろうか。
一心不乱に絵を書いた。
戦国時代に行った場所や見た景色を。
幸いなことにコンクールでは必ず入賞してくれている。
もし…もしも彼らがこの世に私と同じく転生をしているなら必ず連絡をくれるはずだ。
ラッキーカラー
あずきいろ
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凶王 - 主人公が凄い好みです!設定も凄い俺得で続きが楽しみです(笑)更新待ってます^^ (2015年8月2日 3時) (レス) id: 6f1320f6bc (このIDを非表示/違反報告)
花 - とても興味深いです!更新頑張ってください (2015年6月21日 10時) (レス) id: 9418d65330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:友香 | 作成日時:2014年11月17日 3時