鬼になりましたが何か？(泣)【鬼滅の刃】

捌 ページ9

＿＿＿＿七日後。


進みすぎとか言うなよ()



今日、ついに兄さんが選別から帰ってくる。

大丈夫かな、更にボロボロになって帰ってきそうだな。


…私は、「帰ってこない」なんて思わない。

兄さんは、必ず帰ってくる。


証明はできないけど、確信できた。



『むー』



外へ出て、兄さんを待ってよう。


少しでも黄色が見えたら、駆け寄って……

兄さんだというのを確認して、抱き着いてやろう。

バレないように、そーっとそーっと。


むふふ、楽しみだなぁ。


早く、帰ってこーいこーい。



――我妻side――


俺がここに来て、七日が経った。

つまり、もうすぐ帰れるということ。


やった、やったよA……俺、生き残れたよ………(泣)


そして、鴉がやってきて、選別が終わった。



また会場的なのに集まると、そこには俺を除いてたったの三人しかいなかった。



「お帰りなさいませ」


「おめでとうございます、ご無事で何よりです」



あ、またあの二人が出てきた。

んーと……蝶の飾りつけた子と傷だらけのやつと、赤髪のやつが残ってる。


あとは全員死んじまったのかな。

20人以上いたっていうのに、どうして4人しか……


それほど危険だったのか、よく俺生き残れたな……



(※例のぶつぶつネガティブシーンはありません)



「で？俺はこれからどうすりゃいい。刀は？」



ひえっ、あいつほんと怖いな。

ヤンキーかよ……(※大正時代にヤンキーなんて言葉あるのかとか言わないで)


……ふーん、隊服ねぇ。どんなのかなぁ、かっこいいやつかなぁ。

……階級？階級って何？



「階級は十段階ございます。

甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。

今現在皆様は、一番下の癸でございます」



へえ、よく分かんないけど……

どうすれば癸から階級が上がるんだろう。やっぱ鬼を殺しまくるしかないのかな。



「刀は？」



……こいつ威圧が…(震え)



「本日中に玉鋼を選んでいただき、刀が出来上がるまで十日から十五日となります」



刀を造るのって、そんなかかるんだ。

……まあそうか、鋼からあの切れ味抜群()にするんだもんな、そりゃ結構かかるわな。



「更に今からは、鎹鴉をつけさせていただきます」



……鴉？

女の子が手を叩くと、急に鴉が飛んできた。

一人ひとりの肩に鴉がとまる


……あれ？



「鴉？これ、雀じゃね？」



……あれ？？？

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