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18話「思ってもないこと」 ページ19

「チクショー……なぜ俺がこんな格好を……」

尼子が帰ってきた。


「おか……危ない、危ない」

私は急いで言葉を止めた。

敵であるこいつに言ってたまるか。言おうとした言葉を。


「どうだったのよ、尼子。バレなかった?」
「まあな。ただ、気分は最悪だぜ」

その後すぐ、着替えるからという理由で、私は尼子に部屋の外へ出された。


すぐに、晴音が寄ってきた。

「尼子、バレなかったと?」
「うん。バレなかったけど気分は最悪だとか」
「バレなかったのならよかったです」

晴音は少し口元を緩めた。


「そういやさ、晴音」
「何ですか?A様」

私は、気がかりだったことを話した。

「私と尼子は、いつ別室で暮らせるの?てか、尼子はいつ、月山富田の城に帰るの?」


晴音は表情ひとつ変えず、こう言った。

「部屋の確保は、あと七日はかかると思われます。それから、尼子が帰るのは、さらに先だと」

……はあ?

あと七日もこいつと同じ部屋にいなきゃいけないわけ!?


――――――最悪だ。本当に最悪だ。

19話「十日経った」→←17話「戻ってきた」



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作者名:桃犬(晴☆晴) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2014年5月24日 10時

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