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１５話「晴音の企み」 ページ16
「お呼びでしょうか、A様」
「お呼びでしょうか、うん。呑気に言ってる場合か！」
私は晴音にこの状況を問い詰めた。
すると、晴音はくすりと笑い、そっと耳打ちした。
「A様に、ちょっとは男慣れしてほしいな〜と思いまして」
「はあ！？」
これで、男慣れしろってか。絶対無理。
「それに、そろそろ恋仲の者とか見たいんですよね、私」
「おいおい、昨日の尼子を下衆扱いしていたはどこへ行ったんだい？」
昨日、尼子を散々な目に合わせた人と同一人物のはとても思えない。
「とにかく！そろそろ私だってA様の恋人を見たいんですよ〜」
「見んでいい！もっと見せてもましな男連れてくるわ！」
あんな男、絶対ごめんだね。
いつまでも恋仲とか想い人作らないから、みんな心配なんだとか。
大丈夫。たぶん一生できないから。
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