【HQ】ポジション:マネージャー

ep.29 冷静な外野の特別権利 ページ30

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今日の練習試合は青城戦の時とは違って、公式戦のように私はギャラリーで応援


インハイ予選も近いし、上で見てた方がいろんなものが見えて面白かったりする




潔子さんは練習、って言ってベンチに入らせてくれようとするけど、

私は潔子さんが引退するまでずっとここで良い


あと何回、潔子さんのマネージャー姿を見れるかわからないから




それにギャラリーでも、スコアを書く練習だって出来るしね







嶋田 ｢おっ、マネージャーちゃん｣




そろそろ試合が始まるので、準備をしていると後ろから声が聞こえて、

振り返ると、この前の試合でお世話になった町内会の嶋田さんと滝上さん




ちなみにおつかいでお二人のお店に行くこともあるので一方的に存じ上げてます






『こんにちは、嶋田さん、滝上さん』




お二人と烏野の話とか、選手の話、烏養コーチの話をしていると

試合開始の笛が鳴らされた




青城戦の時みたいに日向は緊張してないし、

それに旭さんも西谷もいる




絶対大丈夫、１発決めたれ！！









『うわ、サーブいやなところ…』






最初の音駒のサーブは、端っこの旭さん狙い

セッターが出てくる嫌なところ




少し乱れたけど上がったボール








そこからの、変人速攻









『ふふふ…っ』


滝上 ｢成海ちゃんすごい顔してんね…｣

嶋田 ｢すごいドヤ顔｣









見たか！烏野の変人速攻！！


ちょっと乱れたところからトスを上げる影山はやっぱりすごいし、

信じて飛んでる日向もすごい



それに

音駒の驚いた顔がやっぱりドヤ顔にさせてしまう

私は全然試合に出てないのに

嬉しさで滲み出ちゃう








…でも、音駒のセッターだけはよく分からない

驚いてる感じはしてたけど、なんか変な感じ？


クールそうだからかな






次の点も、その次も、やっぱり変な感じ








『なんか、なんでしょう

すごい観察されてる感じしますね…』



嶋田 ｢なんか気持ち悪いな…｣






多分、私がコートに立ってたら気付かない

ベンチでも気付かないかも



試合に出てないからこそ冷静でいられて、

上で見ているからこそ全体が感じられる





なんだろう、この感じ

なんとも戦いにくい感じ





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