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第一印象がいい奴にロクな奴はいない ページ31

「すみませェん!真夜中の爛れた情痴の世界にお邪魔してェ!」

外から新八の叫び声が聞こえる。
寝ぼけた神楽が外へ向かった。思ってたより早かったな、とおれも外へ出る。

案の定、黒いタイツを身にまとったキャサリンがいた。…見慣れたスクーターに荷物を乗せて。

「それ…俺の原チャリに似てるな…」
「イイヒトバッカリネ。」
「そういえば後ろに積んである傘、私のにそっくりアルな。」
「つか、あれ店のレジ!」
『銀、お前スクーターに今朝買ったジャンプ積みっぱなしじゃね?』
「そうだ!あの野郎…!」

なんて騒いでいると店の戸が開く。

「なんだい、こんな丑三つ時に…!」

キャサリンに気付いてしまった。

「キャサリン…!」
「アバヨ、クサレババア!」

キャサリンは銀のスクーターに乗って去った。
ぶちギレる銀と神楽。
通りかかったタクシーを奪い、新八も乗せて追いかけていってしまった。それも窃盗だよ、と思ったが以前おれも同じことをしたな、と思い出して何も言わないことにした。…神楽の運転か、2人とも無事かな…

さて、とお登勢の顔を見る。

『じゃ、行こうぜ、おれたちも。』



「残念だよ。あたしゃアンタのこと嫌いじゃなかったんでねェ。」

キャサリンに追い付く。スクーターの燃料が切れたようだ。3人の姿が見えない。目の前には海。まさか…
銀は泳げないし、ほかの2人も泳ぎに自信があるかわからない。迷わず海に飛び込んだ。

いた。どうにか車からでたようだが、水中でもがいている。3人のもとまで真っ直ぐ泳ぎ、ひとまず銀を水面へ向かって放り投げた。



なんとか2人を抱え海からでる。

「た、助かりました迦葉さん…」
『とりあえず神楽、お前はもう運転すんな…』
「次はもっと上手くやるネ!任せるヨロシ!」

聞いてねェコイツ…
お登勢に向かうキャサリンを木刀で弾く銀が見えた。



「仁義を解さねェ奴ってのは、男も女も醜いねェ、ババァ。」
「家賃も払わずに人んちの2階に住み着いてる奴は醜くないのかい?」
「人間なんて、みんな醜い生き物さ。迦葉以外な。」
「あんた、言ってることがめちゃくちゃだよ。…いい加減漢見せたらどうだい。」
「…うるせェ。」



キャサリンが連行されていく。

なんだかんだお登勢も気に入っているようだし、またスナックお登勢が活気づく日も近いか、とキャサリンの涙を見て思った。

閑話。 お登勢side→←第一印象がいい奴にロクな奴はいない



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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時

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