意外ナ才能 ページ47
？？「それにしても合格者一名はちと厳しすぎやせんか」
しんと静まり返っていたその時、空から一人の声が聞こえたかと思うと土煙を上げ誰かが降りてきた
メンチ「ネテロ会長…」
土煙から姿を現したのは一人の老人
ネテロ「メンチくん」
メンチ「はい」
ネテロ「君は未知のものに挑戦する気概を問うた結果一名を除いたほぼ全員その態度に問題あり。不合格と思ったわけかね？」
真剣な声のネテロ会長がメンチさんに問う
メンチ「いえ。美食ハンターを軽んじる発言をされついカッとなり、必要以上に審査が厳しくなってしまいました。」
ネテロ「つまり自分でも審査不十分だと分かっとるわけだな」
メンチ「はい。料理の事となると我を忘れるんです。試験官失格ですね。」
それに対してメンチさんも真剣な表情で自分に誤りがあると素直に認めた
メンチ「私は試験官を降りますので試験のやり直しをお願いします。」
なんかメンチさんが悪い、みたいな雰囲気になってるけどそもそもは吹っ飛ばされた彼や意図に気付かなかった他の受験者たちに問題があるのでは？
と心では思っていても口にしない僕
なんて一人で考えていると試験のやり直しが決定した
今度のお題はゆで卵らしい
僕たちはネテロさんが乗ってきた飛行船に乗ってとある場所に向かった
メンチ「さぁみんな。崖下を覗いてみて。」
そして着いたのはマフタツ山という名前の通りの山が二つに割れている場所
メンチさんに言われ山の中心にある崖下を覗くとあみだくじ状に糸が張り巡らされていた
メンチ「クモワシの巣よ」
随分と危険な場所に巣を作るんだね…
おっかないと少し身を竦ませていると僕の肩に重みを感じ見ると一羽の鷹が停まっていた
貴女「やぁ。こんにちは。」
僕の言葉が分かるのかキュイと可愛らしく鳴く鷹
メンチ「あら。クモワシが人に懐くなんて珍しいわね。」
僕に気がついたメンチさんが物珍しそうに見つめてきた
貴女「そうなんですか？」
それはそれでちょっと嬉しくなりクモワシの顎ら辺を優しく撫でると気持ちよさそうに目を瞑ってくれた。
メンチ「えぇ！貴女才能あるわよ。」
パチンとウィンクをして元の場所に戻っていくメンチさん
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作者名：アメ太 | 作成日時：2017年11月16日 11時
