鬼ゴッコ ページ5
あれからかれこれ数十分は走っただろうか
未だに僕を追いかけてくる謎の人たち
一体僕が何をしたというのだ…
貴女「うわっ…！」
そうこう考えている隙に黒づくめの小柄な奴が剣らしき武器で攻撃してきた
驚きの声を上げながらそれをギリギリのところで避ける
？？２「チッ」
うん、今の舌打ちは聞こえなかったことにしよう…！←
そしてその場所に僕が着地するのを待っていたかのように拳を振るう原始人のような大男
？？４「ぅおらぁ！！！！！」
その拳も難なく避ける
けど今のはちょっと危なかった…；
チラッと大男が殴った地面を見れば見事にえぐれている
貴女「恐ろしい…」
その光景は人間業とは思えない
僕は自分を抱きしめるような形で身震いする自身の体をなんとか抑えた
その時いつの間にか僕の進行方向にいたフランケンシュタインみたいな男が自分の指をこちらに向けていた
そして…
貴女「なっ!!嘘でしょ…!?」
その指先から銃と思わしき音を立て弾を連射し始めた
あまりの急なことに咄嗟に自分を守るべく鱗赫を出しその銃弾から身を守る
？？「「「「「「「！！？」」」」」」」
貴女「…あ…」
―――――――――――――やってしまった
？？３「なに、あれ？」
？？１「んなの知らねぇよ！」
僕の数ｍ後ろでなんだかモメてる声が聞こえるが…
…まぁ無視しよう
貴女(…それにしてもなんだあの銃…赫子に傷を付けるってことはあれもクインケの一種？)
自分の体に傷はできなかったが、代わりに盾として使った自身の赫子に所々穴が開いている
攻撃を受けた箇所には煙のようなのもやが立ち上っていた
喰種の体、ましてや赫子に傷を付けるなんて芸当ができるのは同じく喰種の赫子もしくは捜査官が持っているクインケのみ
だが先程の銃はどう見たってクインケではない
可能性として羽赫が考えられるがあんなものは見たことも聞いたこともない
僕は自分の手を顎に添えて今しがたの事を考える
だけどいくら考えても答えは見つからず、僕はそれについてはまた後にするとして今はこの現状をどう打破すべきかという考えに切り替える
？？２「後ろがガラ空きね」
なんて呑気に考える時間を相手がくれる訳もなく小柄な男が再び僕へと剣を振るう
貴女「あっぶな！」
？？２「！！」
首を的確に狙った相手の剣は僕の素手によってあっけなく止められた
その光景に目を見開いて驚愕する小柄な男
時が止まった気がした
貴女「貴方凄いですね。この姿の僕に攻撃をしてくるなんて」
静かな空間に僕の声が響いた
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作者名：アメ太 | 作成日時：2017年11月16日 11時
