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知リタイコト ページ31

貴女「それで?僕に何かお話でも?」

クロロ「これという話はない。ただ今日のことを褒めたくてな」

貴女「…団長に褒められるようなことしましたっけ?」


というか団長って人を褒められるんだ

意外だな…←


クロロ「村の変化を教えてくれただろう」

貴女「あれはただ単に鼻と耳に入ってきただけですよ。マチに聞かれるまで言おうかどうか迷ってましたし」

クロロ「それでも助かったことに変わりはない。それと今後の仕事でも些細なことに気づいたら遠慮なく言え。」

貴女「分かりました。」


話すことがなくなったのか二人共沈黙する

広場の中心では僕と団長を除いたメンバーが楽しく宴会をしている

少しの間二人でその光景を眺めた


だがその沈黙を僕が破る


貴女「…団長、一つ教えて欲しいことがあります」

クロロ「なんだ?」

貴女「今回盗んだ“クルタの義眼”についてです。“義眼”というくらいですから本物が必ずある。そしてそれを盗んだのが蜘蛛。そうでしょう?」


まどろっこしい言葉は述べずそれでいて簡潔に問う

今度は僕の瞳が団長を捉える



僕が殺した少年の目は明らかに“僕”に対してではなく“蜘蛛”に対しての怒りだった

それは以前蜘蛛が“クルタ”の何かを盗んだ証でもある。その“クルタ”とはなんなのか。何を盗んだのか

…いや、答えはもう自分の中でとっくに出てきているんだ
けれどこれに関しては蜘蛛の……団長の口から聞かかければいけないと僕の本能が告げていた



クロロ「……着いてこい」


問いには答えずただ一言そう言い何処かへと移動する団長。僕は黙ってその後ろを着いていった



メンバーはこちらに気づいてないのか宴会を楽しんでいた

“蜘蛛”ノ為二→←一時ノ誤解



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作者名:アメ太 | 作成日時:2017年11月16日 11時

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