イツモト違ウ日常 ※微流血注意 ページ3
貴女「……ここ、どこ？」
何気ないいつのも日常になるんだと思っていた
いつもと同じ時間に起きてあんていくへ行きいつものメンバーといつも通り過ごすんだと
だけど今日は違った
あんていくへと向かう途中、道の反対側に仲間である“金木研”を見つけ彼に気付いてもらおうと手を振り大きな声で彼の名前を呼んだ
それが間違いだった
こちらに気づいた研が笑顔で手を振り返しているその後ろで捜査官２人が研を背後から攻撃しようとクインケを構えていた
僕に気を取られていたせいか反応が遅れてしまった研
捜査官は彼のすぐそば
僕は迷わず道路に飛び出し、研を抱きしめるような形で彼を庇う
そして次の瞬間、僕の体は捜査官によって傷付けられ真っ赤に染まった
攻撃された反動でコンクリートへと倒れ込んでしまった僕と研
だけど悠長に寝てなんかいられない
僕はすぐに体を起こし鱗赫を出して捜査官２人を亡き者にした
それを見届けた僕は安心したのかまた地面へと倒れこむが研が抱きとめてくれた
灰色だった地面が僕の血によって真っ赤に染まっていく
血だらけの僕の体を抱き涙を流す研に浅い息を繰り返すしかない僕自身
貴女(良かった…研に怪我がなくて…)
真っ赤になった自分の手を研の頬に添え弱々しくもニコッと笑う
ちゃんと、笑えたかな…？
僕の手の上に自分の手を重ね何かを話している研だが、死が近いのか彼が何を言っているのか分からない
そしてだんだんと重くなる僕の瞼
貴女(ごめん…僕、もう…ねむ、い)
僕の目が閉じきると同時に彼の頬に添えていた僕の手が力なく落ちた
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作者名：アメ太 | 作成日時：2017年11月16日 11時
