喰種ノ性質 ページ13
パク「…すごいわね」
？？「痛くないの？」
感嘆の声をあげるパクノダさんの後に心配気な目で見てくる髪で顔が隠れ片方の目しか見えない男の子が聞いてきた
貴女「食いちぎる瞬間とその後は痛いですけど治ってしまえば大丈夫です」
彼らの中で一番背が低い彼の頭を優しく撫で「ご心配ありがとうございます」と笑顔で言うと恥ずかしそうに下を向く彼
可愛いなこの野郎←
貴女「そして最後は“尾赫”これも残念ながら持ち合わせていないので実物をお見せできませんが写真があるのでそちらの方を見てください」
クロロさんが持っていた僕のスマートフォンの画面を横にスライドさせると今度映し出されたのは“西尾錦”の赫子発動時の姿
貴女「“尾赫”は攻守共にバランスが良く尚且つスピードもあります。
弱点等は特にありませんが攻撃において決め手に欠ける所が唯一の欠点ですね。
簡単に赫子の性能をまとめると
“羽赫”はスピード
“甲赫”はガード
“鱗赫”はパワー
“尾赫”はバランス
ということになります
ここまでで何かご質問は？」
？？「その赫子に相性はあるのか？」
全身を包帯で巻き手にボクシングのグローブをはめている男の人が質問してきた
貴女「ありますよ。相性の優劣を軽く言ってしまうと“上の赫子には強くて下の赫子には弱い”
詳しく言うならば
“羽赫”は持ち前の機動力で決め手に欠ける“尾赫”を圧倒し
“甲赫”はガードを活かして“羽赫”の軽い攻撃をしのぐ
“鱗赫”はスピードのない“甲赫”に確実にキツイ一撃をくらわせ
“尾赫”は隙がないため一発逆転を狙う“鱗赫”が最もやりにくいタイプ
というわけです」
？？「なるほど…」
僕の説明で納得してくれた様子の包帯をした男の人
頭の良い人で良かった…
喰種なんて街を歩けばたくさんいるし、ましてや赫子のことなんてほとんどの喰種は知ってるから説明なんてしてこなかったし
だからちゃんと彼らに伝わっているのか不安だったけど、そんな心配はいらなかったみたいだ
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作者名：アメ太 | 作成日時：2017年11月16日 11時
