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はじまり ページ2

 
 

「あー、若菜可愛いよな」


「若菜って、沢村くんの?」


「まだ沢村のって決まったわけじゃねぇだろ!」

 



「ていうか、この前はヤマダさんのこと可愛いって言ってなかった?」


「言った。ヤマダさんも可愛い。あー、彼女ほしい」




彼女ほしい。

何でもないようなその一言が、太い針のようになって私の胸に刺さって、そのまま抜けないような感覚。


そんな私の痛みに気づくはずもなく、そいつは…倉持は続ける。






「可愛い彼女作って、オフはデートして、試合応援されてぇ。可愛い彼女ほしい。」


「"可愛い彼女"って二回言った…」


「だって、可愛い子が良いだろ!」


 


その"可愛い子"の中に、私は入らないのだろう。

私は倉持の眼中にすら入れていない。





「あー、恋してぇ!!」


「はは、倉持必死かよ!」


「うるせぇ!!」



………恋なんて、甘酸っぱくなんてない。
苦いだけだ。




ねえ倉持。

私は恋なんてしたくなかったよ。


 


 

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マリイ - 丹波光一郎の小説も書いて欲しいです 丹波さん好きだけど小説無いんで (2020年8月15日 17時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マカロニ | 作成日時:2020年7月24日 12時

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