鬼隠し2 ページ3
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
…誰かがずっと謝ってる気がした。
男の人の声、さっきからしつこい…
何をそんなに謝っているのだろう
謝られる方だってこれだけ謝っているのだから許してあげればいいのに
どんな過ちだって許されないことは無いはずだ
取り返せないミスなんてない
『ごめんなさい』
取り返せないミスならば尚のこと許してあげるべきだ。
今更謝ったってどうにもならないのだから
もういい加減許してあげてよ…
母「A、そろそろ着くわよ」
母の言葉で目を覚ます。
…変な、夢だったなぁ
母「二日ぶりの雛見沢よ、A」
ー昭和58年 初夏ー
私は八月一日A
母の都合で雛見沢に引っ越してきて三週間になる。
母「Aー、忘れ物ないー?」
「大丈夫だよー、いってきまーす」
コンビニやファミレスもないけれど、ここでの生活は悪くない。
新幹線や電車やらを乗り継ぎ数時間、そこからさらに車で山道を登る
カナカナカナカナ……
そんなへんぴな場所にここ、雛見沢はある
親戚の葬儀で二日間、都会に行っていたが田舎に帰りたくて仕方なかった
私はこの雛見沢の生活が気に入っているみたい。
その理由が……
高「おーい、Aちゃーん!おはよー!もしかして、慌てて来た?」
目の前の彼がニカっと笑う
「相変わらず早いね。たまには寝坊してもいいんだよ?」
すると彼は……
高「だって俺が寝坊したらAちゃんを待たせるだろ?W」
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作者名:柘榴 | 作成日時:2015年3月21日 8時