10話 ページ11
朝ごはんを終えた三人
康宏は帰宅、春千夜とAは集合場所へと向かった。
集合場所は町内から少し離れた広場
そこには着くと、50名程そこには人が集まっていた
「おい、テメェら姉御に挨拶しろ!!」
春千夜の声に、まず稀咲鉄太が深々と頭を下げた。
彼の「おはようございます!」に続き、参番隊隊員たちも頭を下げ挨拶をする。
『皆おはよう!来てない子はいないみたいね
今日は町内のゴミ拾い、草むしりをしてもらいます』
見渡すと、あからさまではないものの、明らかにやりたくなさそうなのは見て取れる。
それは毎度ながら分かっていることだ。
『でも毎度おなじみ、私に勝負で勝てば、ボランティアを免除しようと思いまーす!』
「へぇ♡その勝負ってタイマン?」
『さすがにタイマンだと時間ないので、参番隊vs私
15分以内に私に投げられたら負け、武器なし、私が戦闘不能時点で残った人達は勝ち。OKかな?
__じゃ、希望者はついておいでね』
ザワザワと参番隊たちがざわめく中、半間はまっさきにAの背中を追った。
芝生の上で、Aを参番隊40名程が囲っている。
『じゃ、始め__!!』
合図と同時に春千夜が時間を測り、参番隊の声が上がる
それを見て、Aは半間といない方向から攻め始めた
次々と芝生の上に投げ、転ばしていく。
開始2分で10名ほど軽く牽制、残り5分をきる頃には半間とAだけが残っていた。
Aが動く事に、素早く長い手足が襲いかかる
一分がきる頃、Aは半間の内側に無理やり入り込む
すると、半間の視界はぐるりと回り。
半間が青空を見上げると同時に、終了の声がかかった。
「…バハッ♡投げる威力ハンパねェ〜」
『よしっ!じゃあ全員ボランティア頑張ろっか!!』
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「これやる度に、姉御と出会った時を思い出します」
『あ、そういえばこの賭け事始めたの、春千夜の代だったね。懐かしいな、髪も背もこんなに伸びて…』
「近所のババアみてぇ」
『口悪いよ』
「すみません」
ゴミ拾いをしながら、かけられた話題に懐かしくなる。
東卍は、創設メンバーに惹かれたり、忠誠を誓ったり、昔馴染みの仲間だったりした人らが多い。
しかし、大きくなるとやはり中には腐った不良も混ざる
三途春千夜が入隊した頃
そんなヤツらが混ざり始め、ボランティアだりぃと刃向かったことが、今回のような賭け事の始まりだった。
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為人(プロフ) - ふらんそわ。さん» ありがとうございます´`* 頑張ります (2022年1月16日 21時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 面白いです‼︎続き気になるッ…‼︎‼︎ (2022年1月15日 0時) (レス) id: 149dedba41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:為人 x他1人 | 作成日時:2021年10月31日 23時