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7.揺蕩う波の如く ページ9

夢主side


「ンだよ、これ...!脚が...」

ぐっ、と中也が脚に力を込めるのが分かる

でも...


『無駄だよ。云ったでしょ?波長を操るって。』

あなたが脚にに力を入れて衝撃波を作れば作るほど異能力が使いやすくなる

つまり、重くなるんだよ
中也の脚が。




私は目の前で顔を歪ませている中也に向かって手をかざす

『恐らく君は、私に一生勝てないよ。』

ぐっ、とかざした手を握る

その刹那


「うおあっっ!!」



衝撃波で中也を吹っ飛ばす

...木箱に頭、ぶつけてないといいけど
もっと馬鹿になるから。



「は、はは。やるじゃアねえか...
だがな...」

その程度じゃ、俺ア死なねえんだよっ!

そう云い、此方に向かって突進してくる中也


私はぱっ、と手で銃の形を作る



パンパン、と本物の銃を撃つように上下に振る

指先から赤い光が発射されていく



「ハハッ、手前は銃無しで戦えるな!」


そう云い、赤い光を軽々と避けていく中也

くそ、すばしっこい...



「まあ、でも。今日はここまでにしておくか。手前の異能知れたし、なんせ病み上がりだしな。」


『...ヤバいって思ったでしょ?』


「はっ。俺が試合放棄するわけねエだろ。」



中也は帽子を被り直しながら、そう口にする




ポートマフィアにいるのも、悪くないかもな

そう、私は思ったのだった





___________

「わ、悪い、許してくれ!俺たちは何もしてないだろ!だから...ヒッ!」


命乞いをする男

目の前には別の男が喉元に刃物を突きつけている

周りには真っ赤に染まった死体が転がっている


「煩いなあ。いいから大人しく俺の云う事に従ってよ。」


刃物を持った男はかっ、と瞳孔を大きくして口を開く

其処に光は無かった


「まあ、俺に下された“暗殺命令”だし?やんないとだよねえ?...サヨナラ。」


ぴっ、とその部屋の床や壁に新たな赤が加わる


「全く、暗殺者の仕事も楽じゃないよね。
でも、もうすぐ...もうすぐ楽しみがやってくるからね♪」


ぐいっと男は顔についた返り血を拭う

「君はどんな絶望の顔をしてくれるのかな?
Aちゃん♪」

夢主の異能力について→←6.異能力者



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作者名:雫size | 作成日時:2019年12月10日 12時

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