〔WT〕狭間の者

第六話:心の成長 ページ8

カサッ

那由「？」

一人下校途中の那由多は変な音を聞く

那由「今の音は？」

那由多は耳が菊地原のSE以上に

遠くの音を聞こえるほどいいため

小さいながらも聞こえていた

那由「…」

集中してもう一度聞く

次にはもう奇妙な音はしなかった

那由「…(念のため本部に報告しておこう)」

大急ぎで本部に向かう那由多

那由「城戸さん！気になることがあったんだけど…!」

那由多が会議室に入ると

城戸「どうした小鳥遊」

緋雨「ん？」

迅「や」

玉狛の迅と伊達眼鏡をしている橘がいた

那由「うん、学校の帰り道でカサッっていう音を聞いたんだけど…」

那由多の言葉を聞き城戸は反応する

緋雨「イレギュラーゲートと何か関係あるかもな…」

緋雨は小さく呟いた言葉に反応する那由多

那由「イレギュラーゲート？」

首を傾げながら聞く

迅「ここ最近出てる市街地にも発生するゲートのことだよ」

迅が那由多に説明する

那由「市街地にも!?」

驚く那由多

根付「早急にどうにかしないといけないんですが…」

焦るメディア担当の根付

城戸「…橘心当りはあるか」

静かに問う城戸

緋雨「…無いわけじゃないが…確証がない」

静かに答える橘

その後迅の様子を見るという言葉で解散した

迅「那由多」

会議室から出ようとしていた

那由多を呼び止める迅

那由「悠さん！何？」

ふんわりと聞く那由多

迅「さっき言ってた音ってどんなんだった？」

そう聞いてくる迅

那由「？さっきも言った通りカサッって音だよ？」

迅「そうか…ありがとう那由多」

そう言うと那由多の頭を撫でてやる迅

那由多は気持ち良さそうにする

迅は直ぐに何処かへと行ってしまった

根付「小鳥遊さん次の広報の仕事ですが」

那由「あ…はい！」

根付に呼ばれ行くと

直ぐに広報の仕事について聞く那由多

根付「…そういうことで嵐山隊との

合同広報ということでいいですか？」

根付の確認を笑顔で頷く那由多

那由「はい！頑張ります！」

その様子を見ながら城戸・林藤・忍田は

林藤「急に大人になったな」

忍田「あぁ…吹っ切れ感じだな」

城戸「…心が成長したんだろう」

嬉しそうに那由多を

那由多の心の成長を見守る三人だったー…

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