〔WT〕狭間の者

第三十五話:Ｂ級ランク戦終了 ページ36

三雲達玉狛第二は負け、二宮隊が勝利した

那由多「(む〜……二宮さんが勝った……)」

終わった直後からずっと機嫌悪そうにしている那由多

「き、機嫌悪そうだな……那由……」

那由多「公平……」

那由多の雰囲気に顔をひきつらせながら言う出水

出水「お、おう」

少し焦っているのか声を上擦らせ言う

那由多「この後暇？」

首を傾げながら聞く那由多

出水「へっ？あ、ああ……」

那由多の言葉に驚きながらも答える出水

那由多「なら、パフェ！パフェ食べたい！」

笑顔で出水に言う那由多

出水「(たっく……こいつは……)ああ、いいぞ奢ってやる！」

困った表情をするも、直ぐ笑顔でそう言う出水

那由多「言ったね！」

パアァという効果音が聞こえそうな嬉しそうな顔をする那由多

出水「好きなモノ奢ってやる！何でもな！」

グシャグシャと那由多の頭を撫で回す

那由多「わっ!?グシャグシャにしないでよ〜！」

撫でられた頭を直しながら言う那由多

出水「(取り敢えず……那由の機嫌はこれで大丈夫だろ……)」

那由多の頭を撫で回しながらホッとそう思う出水

那由多「みゅう〜……」

撫で終わらせグシャグシャになってしまった髪の毛を直す那由多

出水「悪かったって……」

ポンポンと那由多の頭に手を置き言う出水

那由多「……ならパフェ高いの買って！」

「む〜……」とさせながら出水に言う那由多

出水「え!?あ、いや!?……分かった。分かったからそんな顔をすんな」

出水は那由多の言葉に驚くが那由多が悲しそうな表情をすると慌てて承諾する出水

那由多「やた！」

笑顔で嬉しそうにする那由多

出水「(そういや……那由多はこういう時って何故か『やったー！』じゃなくて『やたー！』なんだよな)」

那由多の反応に小さく笑う出水

那由多「何？公平？」

笑う出水に気が付いた那由多は首を傾げ出水に聞く

出水「なーんにも！」

少し考えそう那由多に答え先に行く出水

那由多「え!?き、気になるよ！公平待って！(慌て汗」

そんな出水を慌てて追いかける那由多

出水「店に着くまでにわかったら他にも奢ってやるぞー！」

慌てて追いかける那由多に意味ありげ笑いながら言う出水

那由多「本当？」

猫耳をピクッとさせ、少し嬉しそうにしながら聞く那由多

出水「ああ！本当だ！」

頷き笑う出水

那由多「よーし頑張って当てるぞー！」

そう言って意気込む那由多

カフェに着くまでの間考え、これかというものを言う那由多を優しく見守る出水だったー…

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