〔WT〕狭間の者

第一話:もう一人の広報隊員 ページ3

ボーダーには嵐山隊の他に広報をしている隊員がいる。その隊員は猫耳を持つ隊員だった

木虎「私たち以外に広報をしている隊員がいたんですね。どんな人ですか？」

そう聞く木虎に佐鳥が答える

佐鳥「その子はオレらの一つ上で、猫耳があるんだ！」

木虎「…はい？」

木虎は佐鳥の言葉に自分の耳を疑っていた

時枝「うん。普通の反応だね」

嵐山「なら、会いに行くか？」

嵐山の提案に隊全員で会いに行く

C級ランク戦ブース

大抵ここにいるという時枝の言葉にやって来た嵐山隊。人だかりがあり、そこにいたのは

那須「わぁ。モフモフしてる。透君も触ってみたら？」

奈良坂「いいのか？」

従姉弟同士の那須と奈良坂だった

木虎「奈良坂先輩と那須先輩に撫でられているのが…」

時枝「うん。さっき話していた、小鳥遊(那由多)
先輩だよ」

そこに那須と奈良坂が嵐山隊全員に気付く

那須「嵐山さん、佐鳥君、時枝君、木虎ちゃんこんにちは」

奈良坂「嵐山隊全員がどうしてここに？」

那由多「誰？」

首を傾げ嵐山達を見上げる那由多

嵐山「(那由多)に木虎を紹介しておこうと思ってな！」

嵐山は爽やかな笑顔で言う

(那由多)「木虎？その女の子？」

そう言うと那由多は顔を一層輝かせ

(那由多)「私、(那由多)！小鳥遊(那由多)！！」

幼い見た目の為、子供のような無邪気な笑顔を

木虎に向ける

木虎「えっ!?き、木虎藍です」

驚きながら言う木虎

嵐山「木虎はいい奴だ。だから那由多と直ぐ仲良くなれると思うぞ！」

さらっと天然発言の嵐山

那由多「よろしく！あーちゃん！」

木虎「あ、あーちゃん!?」

(那由多)「うん！木虎藍であーちゃん♪」

(那由多)の呼び名に驚く木虎

那須「(那由)ちゃん、いつもこういう感じよ?私はれーちゃんだし」

那須がそう言うと続けて奈良坂が言う

奈良坂「古寺はしょー君、陽介はよー君、三輪はしゅー君だしな」

那須「透君はとー君って呼ばれてるものね」

そう言う奈良坂達に唖然とする木虎

嵐山に撫でられる那由多を見て

木虎「(こ、この人本当に歳上なの!?)」

と思う木虎だったー…

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