〔WT〕狭間の者

第九話:幼馴染との共闘 ページ11

ある晴れた進学校での昼休み…

那由多はボ〜っと空を眺めているとヴーヴーとサイレンが鳴り出す

那由多「始まった！」

那由多は大急ぎでトリオン体になると現場に向かおうとしていると

菊地原「あ」

歌川「小鳥遊先輩！」

風間隊の二人がいた

那由多「二人共！二人共も？」

歌川、菊地原の二人と一緒に向かいながら二人に聞く

歌川「はい！」

菊地原「当然でしょ？」

歌川「おい！菊地原！」

那由多は二人の言葉にふふっと笑う

那由多「私こっちだから！」

向かう途中で那由多は菊地原と歌川に言う

歌川「はい！」

菊地原「そっちもね」

二人と別れ屋根の上からトリオン兵を倒しながら進んでいく

その途中で屋根の上から見つけた出水と黒角近界民

那由「バイパー、ハウンド！」

二種のトリオン弾を放つ那由多

出水「はぁっ？」

「む!?」

驚いている二人、出水の隣へと降り立つ那由多

那由「大丈夫、公平？」

首を傾げ聞く那由多

出水「那由！何でここに…」

困惑している出水

那由「公平無茶してるのが聞こえたからね！」

出水「あぁそうかよ！」

二人共にそれぞれを見ず前を見ながら言う

トリオン弾が向かってくる

出水「気ぃつけろよ！あれに当たるとキューブ化しちまうからな！ハウンド！」

そう言う出水は分割したハウンドで相殺する

那由「分かってるよ！ハウンド！」

同じく細かく分割したハウンドで相殺する

「ほう…この兵士も中々だな。しかし…(あの耳はまさか)」

那由多を見て何かを考える近界民

那由多「？」

「娘、お前はアルタルクの者か？」

近界民が那由多に言う

那由多「アルタルク……？知らないよ」

那由多は近界民に答える

「知らない？お前のその耳はアルタルクの者の証だろう？」

那由多の言葉に近界民は？を浮かべ聞く

出水/那由多「「おばさん/お母さんの国か……」」

近界民の言葉に二人は同じことを思う

「娘、捕まっているのならば助け送ってやろうやろう。だが、こちらを助けてもらうが」

那由多にそう言う近界民

那由「私はこっちで生まれて育った…私はこっちの人間なの！例え半分は近界民でも、こっちの人間なの!!」

那由多は近界民を睨みながら言った

「そうか…ならば」

一気に生き物型のトリオン弾が増える

出水「来るぞ！那由！」

那由「分かってるよ公平！！」

二人はお互いを見て頷き合う

信頼する仲間で幼馴染

お互い何にも言わなくてもしようとしていることをお互いに分かっていたー…

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