神山くんと恋をする。3

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「こんな良いものもらっちゃっていいの？」



「ええよ。」



「ありがとう！ちょっと付けてみよ〜！」




突然のサプライズにテンションが上がる私と
それを見てニコニコしてるともくん。



シゲ先輩のコーディネート、なんて言いながら
私のためにも買い物しててくれたなんて。
なんかもう、嬉しすぎる。




「ともくんの匂いがする……！」



「せやで。俺が使ってるのと同じやつ。
なんか重いよな〜俺。嫌やったらごめん。」



「いつもともくんと一緒にいるみたいで嬉しい！」



「ほんま？？」



「うん。ともくんの匂い好きだし。安心する！」



「自分と同じ匂いの香水とかマーキングみたいで
重いかなー思ったんやけど、買って良かった。
けど、マーキングやからな？笑」




安心した顔をしたと思ったら、
今度は少し意地悪な顔をするともくん。



普段会社ではニコニコしてるともくんの
色んな表情を独り占めできるのが嬉しい。



同じ香水をプレゼントして
私を独り占めしようなんて思ってくれるのも嬉しい。





「これでともくんが出張行っても寂しくないかも。」




「そこはお願いやから寂しがってや。笑」




寂しくならないように、なんて言って来たのに
寂しくない。と言えば少し必死なともくん。
なんか可愛いなぁ。






ともくんの仕事が順調なのは嬉しいけど。
不安だってもちろんある。





ともくんがもし出世するんだったら
名古屋からは一度離れるだろう。






今後課長職とかに就くようになるんだったら、
きっと前所属の大阪と現所属の名古屋以外の支社で
どのくらいか経験を積んでいくであろう。




その時、私はどうなるのかな。








まだ付き合って4ヶ月しか経っていないし、
結婚しよう、なんて言われた訳じゃないのに
そんなに重たい事は自分から聞けない。




ともくんが認められて、
出世して行くのは私も嬉しいのだけれど。




ともくんが会社から期待されればされるほど
私の中の不安も大きくなる。




私の気持ちとしては、
仕事だって地元だって、ともくんには敵わない。




ただ、ともくんの隣にいたいのだ。




ともくんが、もし名古屋を離れる事になった時。



着いて来て欲しい、そう思われる女になりたい。





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