六十話 ページ27
side雲雀
あの後約5分でウィッグが届き、まだ30分も経っていないのに医者が来た。
僕が風邪を引いたときも診察した病院の院長だった。
「彼女が朝倒れてから目を覚まさないんだ。早く診てよ。」
「そうなんですか。熱はありますね、それと…」
丁寧に診察するのを傍らで見守る。
なぜか聴診器で心音を聞いている時にトンファーで殴りたくなったが、なんとか押さえた。
「わかりました。安心してください、彼女は重い病気ではありません。しかし…」
「何？早く言いなよ。」
重い病気ではないと聞き、少し安心する。
しかし、言いたいことがあるなら早く言って欲しい。
「…彼女が倒れたのは、疲労が原因だと思われます。」
「疲労…。」
疲…労……？
「それと、睡眠不足も。少なくとも2週間は寝ていないのではと思われます。」
そんなに長い間睡眠をとらずに何故今まで倒れなかったのかが不思議だ、という医者の言葉は既に雲雀には届いていなかった。
“僕疲れてるんですよー。”
そういえば、最近そんなことを言っていた気がする。
珍しく、僕の攻撃を避けたから、どうしたのだろうと少し違和感は覚えていたけど…
Aがそれほどまでに疲れることとは、何だろう。
“友達の家で、一緒に勉強してただけですよー。”
不意に、こんな言葉を思い出した。
そういえば、沢田綱吉学年底辺レベルだった彼の成績が急激に上がっていたな。
……まさか。
…僕の予想が正しければ、Aが倒れたのは…僕のせい？
そんなわけない、そう信じたかったけれど、考えれば考えるほど僕のせいにしか思えなくなる。
「……くん、雲雀くん！」
「……何？」
院長の声で我に返る。
「これ、解熱剤です。起きたら飲ませてあげてください。それと、熱が下がっても、しばらくはゆっくり休ませたほうがいいと思います。」
それでは、と出ていく院長に目も向けず、雲雀は、ただ渡された薬を見つめながら、更に深い思考の海にはまっていった。
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夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - seraさん» ありがとうございます！ (2018年11月20日 17時) (
レス) id: be5de4e45a (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - アドバイス、夢さんのボードの方に書かせて頂くのでよろしければそちらを見てください。 (2018年11月19日 19時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 弥生さん» ありがとう！！今回はハロウィンのに比べて糖度低めになると思うけど完結は約束するぜ！！ (2018年11月11日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - ポッキー!!!頭のなかで二人の光景が思い浮かんでさらに爆笑していた(ﾟ∀ﾟ≡ﾟ∀ﾟ)夢ちゃん頑張ってね(*´∀｀*) (2018年11月11日 18時) (レス) id: 6f48ec4925 (このIDを非表示/違反報告)
夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ(プロフ) - 美香さん» フラグついたのはこちらだけなのでおそらく違うと思われます。コメントありがとうございます！！ (2018年11月8日 22時) (レス) id: a76610752b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢@雲雀さんのムスッがかわいすぎてヤバイ | 作成日時：2018年10月14日 8時
